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【佐久間】
舘さんに、戻ってていいよって言われても、病室に戻る気配のない北斗の存在を背中に感じる。
そりゃぁ、妹こんな状態で放って帰るなんて、北斗じゃなくてもできないんだろうけど、戻っておいて欲しい顔色はしてんのよね…。
と、Aがちょっと意識もぼんやりしてきてしまって。
心臓の発作のせいで、うまく血が回らなくなってしまったAは貧血も進行してて、輸血必要な感じになってきたから、そのオーダーを入れようとした時だった。
佐久間「…っと、ちょ、北斗！北斗〜？」
黒「ごめ、なんか…気持ち悪くて…っ」
佐久間「いいよ、いいよ。一回そのまま座ろ。ちょっと冷たいけど、床座っちゃお」
ガタン！と、柵の落ちる音がして振り向けば、体勢を崩した北斗がベッド柵掴みきれずに、これは…どっかぶつけたかもしんないな…。
Aに気を取られてたけど、北斗もそこそこ顔色よくなくて、いくら北斗がここにいると決めたからといえ、さすがにメンタル的にも負担かけすぎたんじゃない…？って。
黒「ごめ…っ、佐久間くん…」
佐久間「ん、大丈夫、大丈夫。手足痺れたりとか、どっかぶつけてない？頭とか、痛くない？」
黒「ん…っ」
佐久間「あーっと、待って、しばらく動くのやめとこ。最悪、怪我するから…ね？」
黒「A…」
佐久間「大丈夫。Aは舘さんがついてるから。先生たち、いつも助けてくれるでしょう？だから、北斗は俺とちょっとだけ頑張ろ？」
黒「ん…」
キュッと握られた、スクラブの裾。
あら、珍しい…なんて思いつつも、あぁ、これは“ほっくん”の不安の合図だったな、なんて少し懐かしくなる。
宮舘「北斗は？落ち着いた？」
黒「ん、大丈夫…」
宮舘「Aは、大丈夫だからね。ちょっと気づけるの遅くなっちゃったから、貧血酷くなって輸血してるけど、意識もしっかりしてきたから」
黒「ありがと、ございました」
だんだんと、北斗も落ち着いてきて、Aもひとまずは大丈夫そうで。
そんな落ち着いた頃、自分やAの病気を“怖い”と言った北斗が、儚くて。
佐久間「ほーくと。A、輸血終わるまでちょっと長いからさ。あったかいお茶でも飲む？部屋帰ってもいいし、詰所でもいいし」
そう笑うことくらいしか、俺にはできなかった。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
