よそはよそ、うちはうち…？ ページ16
【北斗】
黒「ねぇ〜、ジェシーさんよ…それ、ちゃんとしな？」
赤「あぇ？」
黒「その傷。ちゃんと応急処置しないと、治る傷も治らないから。事務所帰ったら、Aに手当してもらいなね」
端材にでもぶつけたのか、上着を脱げば、ガッツリ赤い線の入ったジェシーの腕。
割と痛そうだし、まだ血も止まったわけじゃない辺り、たぶん痛いんだと思うけど…ジェシーって、こういうことを気にしないというか、鈍感というか…。
あんまりこんな言い方はしたくないんだけど、ハッキリ言って感覚が違う。
正直、うちの家族は俺やAの病気のこともあるから、意図的に必要以上な敏感さを持ち合わせてるのは自覚済みだけど、それを加味したって、ジェシーは自分の体調や痛みに疎い。
黒「ただいまでーす」
青「おう、おかえり〜」
黒「あ、A。ジェシー怪我してるから、手当お願いしてもいい？そんな深くない傷だと思うけど」
「ん？ジェス？あぁ、おっけ」
“も〜、ジェスは相変わらず仕方ないなぁ〜…”なんて呟きながら、多分Aも色々察しているところはあるんだと思う。
一方のジェシーといえば、結局帰ってきても手当のことなんて頭からすっぽ抜けているんだもん…もどかしい。
「あ！ジェス〜、ここ怪我してる。手当、しとく？」
赤「ん？あぁ！忘れてた」
「うわ、痛そう〜…。え、まだちょっと血出てるじゃん、もぉ〜…」
赤「ヘヘッ！もぉ〜はこっちよ！忘れてたのに、Aが思い出させるから痛いと思うじゃーん」
深澤「いいから、ふざけてないで。早く手当してもらえ。たかが傷、されど傷なんだからな」
結局、上手に手当てをする方にことを運んでくれたAと、最後に一押ししてくれた深澤くんのおかげできちんと手当受けてるけど、油断も隙もないって、こういうこと？
とにかく、自分を大事にしてほしいって…そう思う気持ちは、俺だけじゃない。
いつも俺やAにそう言ってくれるのはジェシーの方なのに…伝えきれてないのかなって、俺たちも無理しちゃうから、ジェシーもこんなこと思ってんのかな…なんて思いつつ…なんだか、やりきれない。
青「…なーに思い詰めた顔してんだよ」
黒「え、あぁ…」
俺も、思ってること一緒…って、今の父さんと同じような顔してんだろうな、俺。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
