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【北斗】
なんで今回ばっかり、こんなに“退院”にこだわるのか。
少し体調が落ち着いたところで、父さんに聞かれた。
宮舘先生も、ちょっと焦ってない？って、お見通し。
相変わらず、俺の周りの大人は察しがよろしくて。
黒「…早くさ、学校…行きたいんだよね」
青「ん？」
黒「修学旅行、楽しかった…。正直、ね…しんどかった。途中から、しんどくて…でも、楽しかった」
素直な気持ちだった。
慣れない環境や、初めての経験。
どうしたっていつも程は制限しきれない食事や、無意識に何割か増しになるテンションだって、どれも自分の体には負担になっていることくらい、分かっていた。
事実、旅行中も体に影響が出なかったわけじゃなくて、何度も友達や神山先生に助けてもらって、なんとかここまで帰ってくることができたんだと思う。
黒「楽しかったんだ。…手放したくないな、って思って。ちょっとくらい…無理しても、ﾊｧｯ…それでも、ﾊｧ…あの思い出に、っ…俺も、いたかった…」
青「北斗…」
黒「だから…ﾊｯ、ちょっとだけ、っ、無理…して…ﾊｧｯ、思い出を、選んだ…っ、へへっ…」
青「…そっか。ハハッ。後悔、ねぇか？」
黒「ふふっ。ん…だい、まんぞく…」
一個だけトチったんだとすれば、それは…あの空気の心地よさを知ってしまったこと。
知ってしまったがゆえに、あそこを離れたくなくなってしまったこと。
黒「多分…修学旅行じゃ、なくても…よかった。ﾊｧｯ、大事なのは…アイツらと、いること。それに、気づいたから…さ」
青「ハハッ。そりゃ、早く戻りたくなっちゃうわな。“”友達んとこ”に」
黒「ふふっ…。ん、だね…ﾊｧｯ。さっさと、戻るよ…ﾊｧｯ。こんなとこで、くたばって、らんない」
青「その調子だな。あ、ちなみに母さんは、“樹くんとこに戻りたい”って言ってたけどな。早くお前も、そう言ってくれる相手見つけろよ〜」
そのためにも早く戻んなきゃな、だって。
俺は別にそんなこと望んじゃいないけど。
今はまだ、これまで気づかなかった青春謳歌するのに精一杯だと思うから。
何気ない事ではしゃいで、バカなことして、ただなんとなくでも笑ってられる毎日を過ごすのには、まだ時間が必要だから。
だからやっぱ、こんなところにいる場合じゃないよね。
-Fin-
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かん。(プロフ) - そらんさん» リクエストいただきありがとうございました☺︎短編��にてお話アップさせていただきました！大変、お待たせいたしました。これからも、作品共々よろしくお願いいたします！ (7月30日 22時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - さくらさん» リクエストいただきありがとうございました！続編にて、お話書かせていただきました☺︎おまたせしてしまい、すみません。。また、他のお話もお楽しみいただけたら嬉しいです！これからも、よろしくお願いします❤︎ (7月3日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ピンクBlackさん» リクエストいただきありがとうございます！お時間いただいてしまいすみません。。続編にて、お話完結となります☺︎お楽しみいただけていたら嬉しいです！ (6月11日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
そらん - いつも楽しく読ませていただいてます！かんさんの小説が大好きです！リクよろしいですか？のせいでもないし、誰にもどうしようもの続きで、ルンバ−ルで痛くて過呼吸起こしてしまうのをもし書けたらでいいのでお願いします！ (2023年5月12日 2時) (レス) id: 586b465d2d (このIDを非表示/違反報告)
さくら - リクエストさせていただきたいです!!本編の220話でほっくんがdtskと詰所に行ったかと思いますが、その詰所でどんなこと話したのかとかどんな時間過ごしたのかのお話お願いします。昔の甘えん坊になってる感じなのかなっておもいます。特にskには甘えてそう (2023年4月18日 22時) (レス) id: 3f90d4971e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年1月5日 21時
