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【北斗】
宮舘「ちょっと、お薬変えよっかなって思っててね。どうだろう？」
どうだろう？ったって…その方が、よくなる可能性があるから勧められてるんだろうし、拒否権なんて俺にはないですよね…。
と、あまりの体調の悪さに回らない頭を必死に掻き回して考えた、その答えがこれ。
問題は、このポンコツな心臓が、ちゃんとその薬の言うことを聞いてくれるのかって…ただ、それだけのこと。
黒「薬、変えたら…ﾊｧｯ、退院…できる？」
宮舘「お薬、効いてくれたら退院しよう。ね？」
先生から帰ってきたのは、当たり前だけど、濁されたようなそんな言葉。
“早く退院したいな…”なんて、俺が柄にもないことをボソッと呟いたことに、先生はビックリしてた。
それもそうだろう。
幼いながらに、自分の体はみんなと違うことを察していた小学生時代。
手術をするまでは、入院したって、別に早く退院したいだなんて思ったこともなければ、院内学級でさえ、Aのように望んだことはなかった。
宮舘「珍しいじゃん」
黒「…早く戻んないと、勉強遅れる」
宮舘「…ふふっ。そうだね、勉強遅れるね。高校生にもなれば難しい科目も多くなるし、あんまり遅れたら、追いつくのも大変だもんね」
素直じゃないな、なんて思ってるだろうに、そんなこと一切口にせず、俺の言葉を受け取ってくれた先生。
隣で聞いてた父さんもくすくす笑いながら、“俺たちもそろそろ北斗いないの限界だから、薬効くといいな”とか、思ってもないだろう的外れなことを言ってくれる優しさ。
そうだよ…早く、戻りたいんだ。
あの場所にいる、楽しさを知ってしまったから。
もう、体があの場所を欲していた。
青「珍しいじゃん」
黒「それ、さっき…宮舘先生からも、聞いた…ﾊｧｯ」
青「わざとだよ」
黒「ふふっ。…別に。とーさん、だって…かーさん、だって…同じ、だったっしょ？」
青「母さんは、特にな」
宮舘先生が出て行ったのを見計らって、同じ言葉を繰り返す父さん。
苦しくなるから、喋んのほどほどにしろって笑いながら、俺の頭を撫でる父さんの手は、いつもに増して優しく感じた。
それから、男の秘密とかなんとか言って話してくれた、父さんと母さんの青春時代は、うらやましくなるほどに、青く輝く思い出に聞こえた。
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かん。(プロフ) - そらんさん» リクエストいただきありがとうございました☺︎短編��にてお話アップさせていただきました！大変、お待たせいたしました。これからも、作品共々よろしくお願いいたします！ (7月30日 22時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - さくらさん» リクエストいただきありがとうございました！続編にて、お話書かせていただきました☺︎おまたせしてしまい、すみません。。また、他のお話もお楽しみいただけたら嬉しいです！これからも、よろしくお願いします❤︎ (7月3日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ピンクBlackさん» リクエストいただきありがとうございます！お時間いただいてしまいすみません。。続編にて、お話完結となります☺︎お楽しみいただけていたら嬉しいです！ (6月11日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
そらん - いつも楽しく読ませていただいてます！かんさんの小説が大好きです！リクよろしいですか？のせいでもないし、誰にもどうしようもの続きで、ルンバ−ルで痛くて過呼吸起こしてしまうのをもし書けたらでいいのでお願いします！ (2023年5月12日 2時) (レス) id: 586b465d2d (このIDを非表示/違反報告)
さくら - リクエストさせていただきたいです!!本編の220話でほっくんがdtskと詰所に行ったかと思いますが、その詰所でどんなこと話したのかとかどんな時間過ごしたのかのお話お願いします。昔の甘えん坊になってる感じなのかなっておもいます。特にskには甘えてそう (2023年4月18日 22時) (レス) id: 3f90d4971e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年1月5日 21時
