. ページ17
【北斗】
ミュージアムショップで、もういくつ目か分からないクラゲのキーホルダーと、シャチのぬいぐるみを買って。
病院に着く頃には疲れてぐっすりなAをおぶって病院へ戻れば、出迎えてくれるいつものみんな。
渡辺「北斗…？なんか気になることでもあった？」
黒「…やっぱ、しょっぴーはわかっちゃうか。…クラゲ、いいなぁって。A、またそう言ってた。そしたら、案の定クラゲから動かなくなっちゃって」
しょっぴーの“なにかあった？”っていう言葉が、いつも通りに優しくて。
なにも言わずとも、いつだって俺たち兄妹が抱えすぎてしまうそれに、不思議と気づいてくれるしょっぴー。
ようやくジェシーにちゃんと話せて、無意識に背負いすぎてたもんを、一人で背負わなくていいんだって思えて…きっと、安心しすぎたんだと思う。
弱さ、見せないいんだって…そう思えたんだと思う。
渡辺「北斗、A、変わった様子…って、北斗っ！」
目の前で、Aが発作起こしてることを頭では俺だって分かってる。
けど、ごめん…。
しょっぴー、俺もだ…。
目の前でバタバタと、さっきまでの優しすぎる表情とは打って変わって、真剣な顔で動いているしょっぴー。
病室には続々と、慌てた様子の岩本先生や佐久間くんや、宮舘先生が駆け込んできてくれた。
宮舘「北斗〜、急にビックリしたな。今日、薬、持ってる？」
黒「か…っ、かば…ん…っ、ﾊｧｯ…」
佐久間「涼太、あった！」
宮舘「ありがと。北斗、ごめんな…お薬だけ頑張って」
黒「ﾊｯ、ﾊｧｯ…っ、、！ﾊｧｯ、せ…せ、ﾊｯ…Aっ…」
宮舘「心配しないの。みんないるの、見えてるでしょう。今は、任せよう？」
この人たちは、俺たちを助けてくれるって…そんなの昔から変わらないのに、目の前でテキパキ動く先生たちや、不安そうにしながらも、優しく俺の背中を撫でてくれるジェシー見てたら、改めて。
しばらくぶりに当たってしまった、きっと自分にしか分からない“嫌な予感”。
痛くて、苦しくて…今もどうにもしんどいけど、なんだかちょっと、胸が温かい。
黒「俺…っ、少し…気…抜けちゃった、、かな…ﾊｧｯ…」
弱さの見せ方、間違った気はするけど…でも、とにかくすごく安心したんだってことは…分かってほしい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 575人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かん。(プロフ) - そらんさん» リクエストいただきありがとうございました☺︎短編��にてお話アップさせていただきました！大変、お待たせいたしました。これからも、作品共々よろしくお願いいたします！ (7月30日 22時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - さくらさん» リクエストいただきありがとうございました！続編にて、お話書かせていただきました☺︎おまたせしてしまい、すみません。。また、他のお話もお楽しみいただけたら嬉しいです！これからも、よろしくお願いします❤︎ (7月3日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ピンクBlackさん» リクエストいただきありがとうございます！お時間いただいてしまいすみません。。続編にて、お話完結となります☺︎お楽しみいただけていたら嬉しいです！ (6月11日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
そらん - いつも楽しく読ませていただいてます！かんさんの小説が大好きです！リクよろしいですか？のせいでもないし、誰にもどうしようもの続きで、ルンバ−ルで痛くて過呼吸起こしてしまうのをもし書けたらでいいのでお願いします！ (5月12日 2時) (レス) id: 586b465d2d (このIDを非表示/違反報告)
さくら - リクエストさせていただきたいです!!本編の220話でほっくんがdtskと詰所に行ったかと思いますが、その詰所でどんなこと話したのかとかどんな時間過ごしたのかのお話お願いします。昔の甘えん坊になってる感じなのかなっておもいます。特にskには甘えてそう (2023年4月18日 22時) (レス) id: 3f90d4971e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かん。
| 作成日時：2023年1月5日 21時
