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【樹】
なんてことない、喫茶店の一角。
なんだけど…なんだろう、なんてことのない空間なのかもしれないけど、まるでドラマみたいな…そんな、足を踏み入れられない光景は、すごく綺麗に見えた。
黄「ごめん、樹。せっかくの休みに…」
青「あれが、噂の…？」
黄「あー…うん、俺の幼なじみ。樹、初めてだっけ」
青「だってお前が樹にだけは会わせたくないとか言うんだもん。…体調悪いみたいだけど、大丈夫？俺、なんかできることあったら…」
焦る俺に、少し困ったように笑った�眞蓮�
俺、やってること…合ってると思う？なんて、そんな自信なさげに笑われたら、何も言えねえよ。
青「ほんと…大事なんだな。あの子のこと」
黄「…大事すぎて、どうしていいかわかんねえんだわ」
まさか�眞呂砲修鵑兵絏擦鯏任�れるなんて思わなくて、ちょっと俺も動揺したりして。
頭抱えて、また共犯だよ〜って強がったように笑ってる�眞呂了僂�あまりに切なくて、なんで声かけていいのかもわからないけど、何か声をかけなければ、�眞呂泙琶�れてしまいそうだった。
青「“また”って…」
黄「あぁ〜…あいつ、前にも病院抜け出したことあんの。一回、中学ん時にね。…って、あぁ、そもそも樹、あいつのことよく知らないか」
青「え、あぁ…うん、そうね」
黄「病気…なんだよね、昔から。肺悪くて…んで、一回治ったんだけどさ、いま絶賛再発中」
あぁ、これ話していいって言われたからね？なんて、また困ったように笑う�眞呂蓮⊃瓩胆擇譴燭茲Δ�Aちゃんの話をして。
なんか、止めちゃいけない気がしたんだよね。
ただひたすら、�眞呂�らの言葉を受け止め続けた。
きっと、ずっと誰かにこうして吐き出したかったんだろうなって、なんとなく、そんな気がしてさ。
黄「まぁでも…多分あいつ、今からすっげぇ怒られるじゃん？大人たちに」
青「…だろうね」
黄「どうせ同じ怒られるなら、もういっそ…俺にできることは、願い叶えてやりたいし。それに…なんか嫌なんだよね、あいつが、一人で怒られんの。だから、共犯者になって、怒られるのなんて…へっちゃら」
青「お前…泣いてるよ」
黄「…知ってる」
�眞呂辰董△海鵑粉蕕垢襪鵑世辰董�
そう思うくらい、�眞呂魯好奪殴�優しい顔して、泣きながら笑っていた。
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作者名：かん。
| 作成日時：2022年11月4日 20時
