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【慎太郎】
中学3年、秋。
あれから、1年。
“あぁ、あの子ね〜”
そんな声にも、そろそろ慣れた。
慣れすぎて、もうどうだって良くなった…と、思い込んでいただけ。
だから、時々抑えが効かなくなる。
緑「サボったのは、今日が初めてだよ」
黄「ハハッ！聞いてねえわ」
緑「…聞きたそうな顔してたくせに、ズルい」
黄「…一回ぐらい、いいんじゃね？」
緑「さすが、ハマの番長」
黄「はっ倒すぞ」
そう言って甲高く笑う�眞呂蓮△△鵑文斥佞鯏蠅欧�けて距離を取っていった奴らとは違う。
土足で踏み込んできてるように見えるのに、その踏み込み方はやけに丁寧で、でも腫れ物に触れるみたいなそれとは全然違って。
今、この空気が、どうにも心地よかった。
緑「�眞呂辰討機椎困澆箸�、あんの？」
なに考えてんのか分かんない人だった。
Hip Hop JUMPのみんなとは違って、バカレアを機に急に深く絡むようになったB.I.の2人。
でも、関わってみればこんな感じで。
どうなんだろうって、率直に思って投げかけた質問。
あれほど甲高く、ナチュラルに笑っていた�眞呂両亟蕕�、そんな質問を機に少し硬くなった。
黄「なくは…ない、わな」
そんなぎこちない話し方をする�眞呂蓮⊇蕕瓩討世辰拭�
と、ポツポツと言葉を紡ぐ�眞呂蓮△泙芯舛靴�て。
黄「なんかさ…憂さ晴らし？みたいな感じで、走ってた。そしたら、俺より思い詰めた顔したお前見つけた」
緑「憂さ晴らしって？」
黄「…さぁ？なんとなく、ムシャクシャして。なんも考えたくなくて…そういう時、バイク走らせんの」
緑「女にでも振られたわけ？」
黄「ハハッ！うっせー、ちげぇわ」
“お前、辞めないよね？”
そうストレートに聞かれたのは、この時の�眞呂�初めてだった。
緑「やめないよ」
迷っていたのに、そんな言葉が考えるより先に出てきたのは、それが本心だったのか…それとも、そう答えるのが正解だって思い込んでたのか…。
分からないけど、こんなにも自然に“やめない”という選択肢が出てきたことに、一番驚いていたのは俺自身だった。
黄「…なら、俺ももーちょい頑張る。せめて、スクール革命が続く間ぐらいは」
なにそれ、って笑ったけど…この時俺は、�眞呂�抱えてるものに…なにひとつ、気づいてやれなかった。
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作者名：かん。
| 作成日時：2022年11月4日 20時
