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【慎太郎】
黄「慎太郎、お疲れ」
緑「おっ！こーちじゃん！あ、そうか。こっちか」
週末のレッスン終わり。
みんなバラバラに仕事が入ってたから、珍しくバラバラの帰り道で、一緒になったのは方向同じだった�眞蓮�
早めの終わり時間だったから、まだなんとなく家には帰りたくない気分だったから、声かけてくれて助かった。
黄「ハハッ。お前、なんか“帰りたくねえ”って顔してんだけど？」
緑「えー？よく俺の気持ち読めるね」
黄「いや、分かりやすすぎなのよ。まだまだ子どもだな」
緑「だって帰りたくねぇもん。帰ったって、ねぇ…」
黄「…俺の最寄りで降りる？幼なじみがバイトしててさ。終わるまでそこで暇つぶしするし、よければつき合って」
緑「えっ…いいの！？」
驚く俺に、別に俺も1人で暇つぶしは暇だし〜とか言ってる�眞呂蓮△燭屬鷁兇龍辰い討詆�分に関しては何ら無関心みたいな感じで。
いやいや、仮にも例の幼なじみちゃんでしょう？と、こちらの方が心配になる。
俺、まだ15歳の中学3年生なのに、なんで大学生のこと心配してんだろう。
緑「だって、�眞榔�してたじゃん。割と頑なに隠してたじゃん、幼なじみちゃんのこと…」
黄「ハハッ！別に隠してないよ。あー、隠してそうに見えた？んー…だとしたら、俺が隠してたっていうより、あいつの方かな」
緑「どういうこと？」
黄「あいつが人見知りってのもあるし…。誤解されたくなくてさ。でも、バイト中ならチラッと見るだけだろ？」
別に会わせたくないとかじゃないんだよって笑う�眞呂隆蕕鮓�れば、北斗の言っていたことも納得がいった。
本当に大切で、特別な子なんだろうなって。
黄「軽く喋りすぎたかも。でも…もしかしたら、慎太郎とは相性いいかもしんない、アイツ」
緑「えー？4つも上のお姉さんと？どうだろうね〜」
黄「俺の直感だけど。アイツ、まだ青春真っ只中だから」
ちょっと切なそうにそう言って笑う�眞蓮�
�眞呂�どうしてそんな表情で笑うのか、俺にはまだ分かっていなかった。
黄「A、終わんの待ってるね。あ…コイツ」
「あ、見たことある。…センターの子だ、森本くん」
ハッとして、小声で俺の名前を呼んだ彼女は、きっといい子なんだろうなって思った。
これが、俺とAちゃんの出会いだった。
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作者名：かん。
| 作成日時：2022年11月4日 20時
