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【宮舘】
宮舘「そんな気はしてました」
黒「昨日の夜…大変だったみたいで」
夜中に発作起こして…っていう話は、すでに照からの申し送りで確認済み。
意識は戻ったみたいだし、朝イチで抜管もできているのは自分でも確認してるから、最悪の事態にならなかっただけでもマシなのか、そうではないのか…。
宮舘「んで、北斗は？」
黒「俺は…やっぱり、なんか症状が出てるわけでもないから、実感わかなくて…」
宮舘「ん。なら、まだ。…治療は、説明した通り。Aの喘息の治療でも使ってる、“ステロイド”ってのが一番効くから、まずは点滴で様子みる感じ」
順調にいけば、内服に移行して服薬量も減らせるし、時間をかけて、この内服を止めることができるようにするのが当面の目標だ。
でも、合わなければ、もっと作用の強い免疫抑制剤に変えなくちゃいけないし、薬が体に合ったとして、どうにか服薬を終えることができても、再燃の可能性は残る。
万が一再燃すれば、またイチから治療のやり直しだ。
黒「俺も、自分のことだし、病気のこと調べたんだけどさ…」
宮舘「…うん？」
黒「Aは…大丈夫なの？…遺伝の可能性も、あるんでしょう？…母ちゃんも、もしかして…っ！」
宮舘「っと、ごめんごめん。ひとつずつ整理して話した方がいいかなと思って…。Aは、今の体調が落ち着いたら、検査の予定でいる」
そこまで話せば、少しずつ北斗も落ち着いてきて、俺の話に耳を傾けてくれる。
遺伝だったとしても、別の要因だったとしても、誰が悪いわけではないから、それだけは、俺から北斗に伝えたいことの一つだ。
宮舘「誰にぶつけていいか分からない気持ちが、たくさんあると思う。けど…俺は、なんでも受け止める」
宮舘「これまで何年も受け止められずに、北斗に我慢させたこともたくさんあるから。そのぐらい、お安い御用だよ」
黒「…先生」
俺が頭を撫でるのは、北斗のことを心配している時の癖だって、教えてくれたのは、北斗本人。
いつもだったら、落ち着いた声で笑いながら、“先生心配しないでよ”って言う北斗も、今日は涙を流していて…震える声で彼が願ったのは、Aのこと。
“Aには、この病気が見つかりませんように”
彼の震えた小さな声を、俺は一生忘れないだろう。
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かん。(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！一番好きと言っていただけて、嬉しい限りです(;_;)移行先でも、お楽しみいただければ幸いです！これからも、作品ともども、よろしくお願いいたします(^^) (2021年9月11日 1時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます^_^占ツクの中で一番好きなお話です！看病系のお話が好きで、主人公ちゃんの体調不良のお話を書いていただけてとても嬉しいです。ストーリーも感動する内容が多くて、本当に主様の作品のファンです！これからも楽しみにしてます！ (2021年9月9日 22時) (レス) id: 0623cd8dfd (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - サルコイドーシスはじめて聞きました。調べてみたら全身？に症状が出る病気みたいで心配です。 (2021年9月8日 7時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» いつもコメントありがとうございます！少し物語が動きますが、またゆっくりお待ちいただけたら嬉しいです＾＾ (2021年9月8日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 北斗くん何があったか気になります｡ (2021年9月7日 21時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年7月4日 12時
