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【岩本】
青「…ありがとう、ございますっ」
岩本「お礼なら、優吾に言いなね」
優吾のおかげで、移植には十分すぎるほどの骨髄を採取することができて、いよいよこの骨髄が移植されて、Aのものになるわけで。
大きな手術ではないし、移植を受けるA本人からすれば、普段の点滴と何ら変わらない形で終わっていくんだけど、やっぱり緊張はするもので。
岩本「A、優吾の骨髄、ちゃんと届いたからね。ちゃんとAの体も準備できてるからね」
「ん、わかったぁ…ありがと、せんせ…」
岩本「ははっ、お前もかぁ。一番頑張ってくれたのは、優吾だよ」
いつかはこの日が来るってことも分かっていたし、移植に踏み切る判断をしたのは俺。
だから、ずっと待ち望んでいた日ではあるけど、その大変さもリスクも、これまで何度も見てきたからこそ不安も大きい。
ここからが一番大変だってことも、嫌ってほどに理解している。
岩本「お、優吾」
黄「あ…岩本っちゃん」
岩本「…ありがとう。この先は、絶対に俺が…Aのことを助ける」
黄「うん…よろしく…」
移植直前には不安も漏らした優吾だったけど、いつもの笑顔で。
託されたものは、大きい。
渡辺「ちょっと、気負いすぎなんじゃないの？」
岩本「んー、ね。患者に感情移入する方じゃなかったんだけどね」
渡辺「特別でしょ。Aは…ただの患者ってだけじゃなくて…」
岩本「うん」
翔太と2人、まだ小さかった頃のAのことを思い出していた。
“痛い”も、“苦しい”もうまく表現できなかった、まだ幼い頃のAに、何度も辛い思いをさせてしまっては、若かった俺たちは悔しい思いをしてた。
樹に、北斗に、優吾に…愛されて、大事に大事に育てられていたA。
でもその裏ではママとの悲しいお別れがあったり、頑張っても勝てない病気と向き合わなくちゃいけなかったり…
決して幸せばかりが彼女を囲んでいたわけではない。
宮舘「顔、見てきた。大丈夫そうだね」
岩本「舘さん。忘れてないよね？」
宮舘「…え？」
岩本「俺が、乗るって言った夢」
いつかAの結婚式に出て、Aの子どもを、この手で抱くこと。
いつだったか、舘さんが言っていた夢。
絶対に、叶える。
Aが、普通に…大人になれるまで。
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かん。(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！一番好きと言っていただけて、嬉しい限りです(;_;)移行先でも、お楽しみいただければ幸いです！これからも、作品ともども、よろしくお願いいたします(^^) (2021年9月11日 1時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます^_^占ツクの中で一番好きなお話です！看病系のお話が好きで、主人公ちゃんの体調不良のお話を書いていただけてとても嬉しいです。ストーリーも感動する内容が多くて、本当に主様の作品のファンです！これからも楽しみにしてます！ (2021年9月9日 22時) (レス) id: 0623cd8dfd (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - サルコイドーシスはじめて聞きました。調べてみたら全身？に症状が出る病気みたいで心配です。 (2021年9月8日 7時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» いつもコメントありがとうございます！少し物語が動きますが、またゆっくりお待ちいただけたら嬉しいです＾＾ (2021年9月8日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 北斗くん何があったか気になります｡ (2021年9月7日 21時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年7月4日 12時
