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【宮舘】
忘れもしない、Aが14歳のあの日。
多分、中学校の修学旅行の前日に搬送されてきた時に匹敵するくらい、俺の中で鮮明に記憶に残っている。
宮舘「A、最近調子いいの？」
岩本「んー、まぁ…数値的には安定してきてる。学校では大我が対応してくれてるみたいだし、日誌見てる感じは問題ないかな。そっちも？」
宮舘「んー…こっちは小康状態。最近ちょっと、言うこと聞かないというか、色々俺も戸惑ってんのよ」
中学生になり、環境の変化で一旦は血糖コントロールが上手くできなかったり、保健室に行くタイミングが掴めなかったりで、管理を厳しくされていたA。
それでも、ちゃんと指示に従って、大我とも協力しながら、ある程度コントロールができるようになっていた頃。
“Aが低血糖で倒れた、意識がない。心臓も…”
大我から焦った声で電話がかかってきたのは、そんな時だった。
渡辺「…！A！気がついた？」
「…ﾊｧ、しょ、た…ﾊｧｯくッ」
血糖は30近くまで落ちていたし、心不全症状も出ていて、状態としては最悪だったけど、それでも持ち堪えてくれたA。
そんなAに、エコーやら心電図やら…大変な時にごめんね、なんて思ったりもするけど、やらないわけにもいかないもので。
宮舘「翔太、河合さん呼んできて」
この頃になれば、思春期に差し掛かっているAの検査や処置は、女性のスタッフに依頼するようになっていた。
それが病棟のルールだし、Aも、少し前からは“翔太くんもさっくんも出て！”なんて、診察の時に自分から言ったこともあった。
さすがにそろそろ、男性スタッフは恥ずかしいよな…って俺も思いながらも、ごめんねーって、タオルだけ掛けて慎重に検査を進めていく。
岩本「どう？」
宮舘「とりあえず、最悪は脱したかな…。はぁー…」
それから数日、Aは回復しては悪化しての繰り返しで、なかなか思うように数値が上がってきてくれずにいた。
しんどい時こそ大人しく抵抗もしないけど、少し回復すれば、口も達者なもので。
「ﾊｧｯ…ねぇ、これ…やだ…」
宮舘「んー…もう少しつけておいて？」
「えー…」
Aの抵抗と、それを止める俺たち…この頃から、ほんの少しずつだけど、すれ違いが生まれ始めてたんだ。
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かん。(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！一番好きと言っていただけて、嬉しい限りです(;_;)移行先でも、お楽しみいただければ幸いです！これからも、作品ともども、よろしくお願いいたします(^^) (2021年9月11日 1時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます^_^占ツクの中で一番好きなお話です！看病系のお話が好きで、主人公ちゃんの体調不良のお話を書いていただけてとても嬉しいです。ストーリーも感動する内容が多くて、本当に主様の作品のファンです！これからも楽しみにしてます！ (2021年9月9日 22時) (レス) id: 0623cd8dfd (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - サルコイドーシスはじめて聞きました。調べてみたら全身？に症状が出る病気みたいで心配です。 (2021年9月8日 7時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» いつもコメントありがとうございます！少し物語が動きますが、またゆっくりお待ちいただけたら嬉しいです＾＾ (2021年9月8日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 北斗くん何があったか気になります｡ (2021年9月7日 21時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年7月4日 12時
