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【渡辺】
渡辺「元太〜」
松田「はいっ！」
渡辺「Aのことなんだけど、ちょーっとメンタル的に変化ありそうだから。注意して見といて」
夕方お見舞いに来た樹は、結局荷物だけ置いて、そのままAを起こすことなく帰っていった。
まぁ、大好きなパパにあれだけの態度が取れるなら、心に余裕が持ててきた証拠なんだろうけど…って思いながらも、頭に浮かぶのはAが14歳の時のこと。
佐久間「お嬢さん、ついにパパにも反抗期だって？」
渡辺「相変わらずお前の情報網、キモい」
佐久間「パパには反抗しないかと思ってたけど。いざとなったら、また照の雷落ちるかもね〜」
呑気な佐久間の声は、ステーションの隅っこで仕事をしていた照に丸聞こえ。
俺は治療さえ真面目に受けてくれれば雷なんて落とさないって言ってるけど…ホントかよ。
松田「岩本先生って、そんなに怖いんですか…？」
渡辺「まぁ…見たことないもんな、元太は」
岩本「おい翔太、余計なこと吹き込むんじゃねぇぞ」
おー怖い、怖い。
なんて、戯けてみたけど…あれは流石に照が怒っても仕方のない状況だったもんなぁ。
渡辺「Aさ、一回…心がいっぱいいっぱいになって、ぜーんぶ治療辞めちゃったことあったんだ」
松田「えっ…」
渡辺「大元を辿れば、原因は思春期の入り口だったってだけなんだけど。Aも自分で自分がわかんないし、俺らも理解してあげらんなくて。お互いがすれ違っちゃったの」
元太からすれば、Aはきっと、真面目に治療に取り組む素直ないい子なんだけど、チビの頃から見てる俺らからしたら、そんな性格とは真反対。
それが少し落ち着いたのが、このすれ違い雷エピソードだったりする。
渡辺「俺らは良かれと思って…Aが中学に上がった頃から、なるべく女性の看護師をつけてたのね。ほら、Aの場合…心臓も、1型も、肌見せたり胸捲ったりするからさ」
渡辺「ある意味、マニュアル通りのことをしてた」
Aも、初めこそ少し戸惑ってはいたけど、段々と恥じらいが出てくるお年頃になって、口には出さないけど、俺らに対抗するようにはなっていた。
だから、別に間違ったことをしてるとも思ってなかったし、Aにとっても、こっちの方がいいって…俺らは思い込んでしまったんだ。
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かん。(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！一番好きと言っていただけて、嬉しい限りです(;_;)移行先でも、お楽しみいただければ幸いです！これからも、作品ともども、よろしくお願いいたします(^^) (2021年9月11日 1時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます^_^占ツクの中で一番好きなお話です！看病系のお話が好きで、主人公ちゃんの体調不良のお話を書いていただけてとても嬉しいです。ストーリーも感動する内容が多くて、本当に主様の作品のファンです！これからも楽しみにしてます！ (2021年9月9日 22時) (レス) id: 0623cd8dfd (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - サルコイドーシスはじめて聞きました。調べてみたら全身？に症状が出る病気みたいで心配です。 (2021年9月8日 7時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» いつもコメントありがとうございます！少し物語が動きますが、またゆっくりお待ちいただけたら嬉しいです＾＾ (2021年9月8日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 北斗くん何があったか気になります｡ (2021年9月7日 21時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年7月4日 12時
