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【大我】
桃「明けたねぇ…。樹起こして、初詣行こうか」
黄「そうね。俺、子どもたち呼んでくるわ」
ひとしきり それぞれが ちぃちゃんへの想いにふけた後は、切り替えるかのように神社へ出向く。
それ故に大晦日だけは、みんな思いっきり、それぞれの感情を大切にする。
この15年、前ばかり向けたわけではないし、何度も…ちぃちゃんのところへ行きそうになる樹も、北斗も、それにAのことも見てきた。
3人に、危なっかしさがなくなってきたのなんて、本当に最近のこと。
桃「じゅーりー。神社行くよ〜、起きて」
青「んー…あと、ごふ、、、」
桃「早く。さっさと起きないと、置いていくよ」
なんとか樹を起こしていれば、こちらも何とか起こされたのであろう、Aを連れたジェシーを見て、ジェシーはあっち側か…って、そんなことを思う。
年を越すその時、これまではずっと、子どもたちは子どもたちだけで過ごしてきていた。
ちぃちゃんの大好きだった、屋根裏の小部屋で過ごしているんだろうけど、もう何年も前から変わらないその時間は、俺たち大人も、そこへ行くことはしない。
それが、暗黙の了解…阿吽の呼吸だった。
桃「ありがとうね、ジェシー」
赤「へへっ。年齢的にも…俺は、あっちっすね。2人のことは、俺が守ります」
“ ジェスの名前はね、心の中で神様とお話ができる人の名前なんだって！すごいよね！”
ジェシーと仲良くなったって話を聞いた時、興奮気味にそんな話をしてくれたAを思い出す。
彼は…ちぃちゃんとも、通じ合うことができるんだろうか、なんて。
そんなことを思ってしまうのは、あまりにも非現実的で、自分でも嘲笑いたくなるけど…それができたら、この家族はどれほど幸せなんだろうかと思う。
いや、それとも…それはそれで、残酷なことなのか。
赤「大我さん…？」
桃「ん、なんでもない」
赤「今日、北斗の名前の由来は、迷った時の“道標”…北斗七星だって聞きました」
赤「ちぃさんの代わりになれるかは分からないけど…俺も、北斗と一緒なら、Aの支えに、なれるかな？」
照れ臭そうに笑う彼は、やっぱりまだ子どもに近かった。
大丈夫、この子なら…きっと、Aの大事な支えになってくれるはずだ。
ちぃちゃん、安心して見守っててね。
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いちご(プロフ) - 続き楽しみです！ (2021年7月18日 16時) (
レス) id: e02ec1dba7 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - あやかさん» コメントいただきありがとうございます！移行先では、いよいよ移植に踏み切ります…また楽しみにしていただけるように、頑張ります！移行先でもよろしくお願いします♪ (2021年7月5日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 主人公ちゃんが元気になるように、手術が上手く行きますように...と毎話読む度に願ってます。続き、楽しみにしています！ (2021年7月3日 22時) (レス) id: 4008fd041a (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ゆいさん» コメントいただき、ありがとうございます！今後の展開も、ぜひお楽しみいただけるよう、頑張って更新していきます！ (2021年6月27日 19時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ルールがあっても、それでも北斗が最愛の妹を救う未来を夢見てしかたないです。これからお話どうなっていくか、楽しみです！ (2021年6月26日 13時) (レス) id: 3cf7c41044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年5月16日 17時
