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【優吾】
黄「え…俺…ですか…？」
樹が仕事中に何度も鳴らしてきた俺のケータイ。
さすがに鳴らされすぎて、Aに何かあったんじゃないかと、半ば恐怖を感じながら電話に出れば、まぁ…何かあったことには間違いなくて。
青『兄貴っ！岩本先生から話があるから！すぐに病院に来て！すぐっ！』
嬉し涙とはいえ、あんな涙声の弟から電話かかってきたら、さすがに勘違いすんのよ。
なんて冷静になったのは、病院についてからで、樹に言われるまま、急いで早退することを伝えて、病院へ駆けつけた。
病院では、岩本先生が待っていてくれて、見せられたのは、一枚の紙切れ。
岩本「優吾の骨髄が、Aに、適合しました。…いや、奇跡だよ。うん…奇跡」
黄「俺の…骨髄、Aに…」
岩本「…今日、優吾と2人だけで話す機会をもらったのは、樹や北斗がいたら、絶対に提供するって、即決で言うでしょ？」
岩本「前に北斗にも話したけど… 移植にはリスクがある。過去には死亡例もあるし…そうでなくても、障害が残った例もある。だから、少しでも冷静に決めてもらいたくて」
岩本先生が、今までに見たことがないくらい真剣な目を、俺だけに向けていて、Aに骨髄を提供することが、どれだけ大変なことか悟るほかなかった。
もちろん二つ返事で了承する気しかないし、この気持ちが揺らぐことはない。
でも、それだけ当然のように受ける気しかないからこそ、余計に覚悟を決めなくてはいけないのだと。
岩本「優吾…大丈夫？」
黄「あっ、ん…いや、まさか…適合すると思ってなくて、驚いてるだけ…」
岩本「…そう」
それからも、先生からの一つひとつの丁寧な説明に、徐々に、Aに骨髄を提供することをリアルに感じ始めた。
全身麻酔で手術をすること。
手術をした後は痛みを伴うだけでなく、しばらく腰に傷も残ること。
２.3日…いや、長ければ1週間程度の入院が必要になるために、仕事を休まなくてはいけないこと。
何より俺が一番苦しかった説明は…移植をしたからと言って、Aが100%助かるわけではない、ということだった。
黄「でも、提供しなきゃ…Aは100%助からないんですよね？」
それなら…。
黄「迷いはありません。俺の骨髄を、Aのために、使ってください」
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いちご(プロフ) - 続き楽しみです！ (2021年7月18日 16時) (
レス) id: e02ec1dba7 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - あやかさん» コメントいただきありがとうございます！移行先では、いよいよ移植に踏み切ります…また楽しみにしていただけるように、頑張ります！移行先でもよろしくお願いします♪ (2021年7月5日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 主人公ちゃんが元気になるように、手術が上手く行きますように...と毎話読む度に願ってます。続き、楽しみにしています！ (2021年7月3日 22時) (レス) id: 4008fd041a (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ゆいさん» コメントいただき、ありがとうございます！今後の展開も、ぜひお楽しみいただけるよう、頑張って更新していきます！ (2021年6月27日 19時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ルールがあっても、それでも北斗が最愛の妹を救う未来を夢見てしかたないです。これからお話どうなっていくか、楽しみです！ (2021年6月26日 13時) (レス) id: 3cf7c41044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年5月16日 17時
