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【中島】
中島「岩本っちゃん」
岩本「おお〜、ありがと。健人先生んとこ行くって張り切ってたけど、どうにも熱高くて」
中島「いえいえ、小児科来るぐらいお安い御用です」
田中Aちゃんが、まともに俺と話出来るようになって数ヶ月。
最近では本人の方から、会いたい、話したいと言ってくれることも多くなって、それは、単に話し相手になって欲しい時だけじゃなくて、治療で心が苦しくなってしまった時も。
移植の話が具体化してきたってこともカルテで把握済みだし、今日は…後者なんじゃないかと踏んでたんだけど、お熱でダウン。
それでも、主治医の岩本くんから見ても、Aちゃんの心は少し疲れているようで、できるなら病棟に顔を出して欲しいとお願いされて、今ここ。
中島「Aちゃーん…あ、寝てるか…」
黒「あっ…中島先生…」
病室へ行けば、当の本人であるお嬢さんはぐっすり…いや、グッタリと赤い顔して寝ていて、隣では、不安そうな お兄ちゃんの北斗くん。
熱が急に上がったのは昨日の夜中だって聞いてたし、俺に気づいて顔を上げるまでは、きっとベッドに突っ伏して寝てたんだろう。
頬に、少し寝あとが付いていた。
中島「ごーめん、起こしちゃった？」
黒「あ、いえ。大丈夫…あーっ、A寝ちゃってるんですけど…」
中島「あーうん、大丈夫。それより…」
俺が気になったのは、北斗くんの表情。
どこか浮かなくて、思い詰めて…重たい表情が見え隠れしていて、それを必死に隠すよう貼り付けられた、ぎこちない笑顔。
よく見れば、顔色もそんなによくないし、目の下には目立つ隈。
中島「眠れてないねぇ、北斗くん」
黒「えっ…いや、その…」
中島「ふふっ。Aちゃんのために空けていたこの時間、お兄ちゃんに使わせてもらっていいかな？」
そう声をかけても、なかなか首を縦には振ってくれなかったけど、少し話をすれば、ポロポロと出てくる、北斗くんの頭の中。
話を聞けば聞くほど、この子はきっと、賢くて…思慮深くて…何よりも、Aちゃんのことが大切で仕方ないんだろうなって感じる。
けど、それが故に…。
中島「考えすぎちゃった？」
黒「ん…ですかね？」
わかんないですけど…って俯く彼と、もう少し話してみたいって、なんか、そう思ったんだ。
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いちご(プロフ) - 続き楽しみです！ (2021年7月18日 16時) (
レス) id: e02ec1dba7 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - あやかさん» コメントいただきありがとうございます！移行先では、いよいよ移植に踏み切ります…また楽しみにしていただけるように、頑張ります！移行先でもよろしくお願いします♪ (2021年7月5日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 主人公ちゃんが元気になるように、手術が上手く行きますように...と毎話読む度に願ってます。続き、楽しみにしています！ (2021年7月3日 22時) (レス) id: 4008fd041a (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ゆいさん» コメントいただき、ありがとうございます！今後の展開も、ぜひお楽しみいただけるよう、頑張って更新していきます！ (2021年6月27日 19時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ルールがあっても、それでも北斗が最愛の妹を救う未来を夢見てしかたないです。これからお話どうなっていくか、楽しみです！ (2021年6月26日 13時) (レス) id: 3cf7c41044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年5月16日 17時
