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【宮舘】
宮舘「翔太、モニターこっちにも繋いで。酸素、流量上げるか…。A〜、痛いけど息止めないでー。大丈夫だからね」
渡辺「ん？苦しい？」
宮舘「お薬入れたから、もうちょっと頑張ろうなぁ。パパと優吾も、もうすぐ来るからな…」
照からの内線を受けてAの病室に行けば、お世辞にも状態はいいと言えなくて、ステートを滑り込ませれば、心配な雑音が聴こえる。
酸素もうまく供給ができていないのに、心臓の痛みに耐えるように、グッと息を止めてしまうのは、小さい時から変わらない。
なるべくなら、今日はお家に電話しないようにって言ってたんだけど、夜になって、グングンと熱も上がるし、心臓も負担かかってるしで、これは…と。
「ｵｴｯ…ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯｹﾞﾎ、ｳｴｯ…」
宮舘「まだ気持ち悪いか…」
「ｯﾊｧ…んっ…ｯｸ、ｹﾞﾎｯ…ﾊｧｯ、ﾊｧｯ…っ」
サチュレーション、下がってるなぁ…マスクで流したいけど、なかなか治まってくれない吐き気に、マスクも思うように付けられず。
照も、どうしたものかと頭を捻らせていて、翔太は吐き気の止まらないAの背中をさすったり、手を取って落ち着かせてくれてる。
「…っ！ん、ｯｸ…ｹﾎｯ、ｯｩ、ったい…」
宮舘「っと。動悸、気持ち悪いな…大丈夫、大丈夫。翔太ごめん、処置室空いてるか確認してくれない？」
岩本「A、痛いなぁ。大丈夫だからな〜」
ギューッと胸を押さえて体を縮こまらせるAの背中は、心なしか震えているように感じる。
病室では限界があるかと思って、翔太に処置室を確認して貰えば、さすがにこの時間に処置室を使う子はいなくて、すぐに照と処置室へ向かう。
処置が終わると、樹が到着していたみたいで、フリースペースで心配そうに待っていてくれた。
青「しんどかったなぁ、A」
「ｯﾊｧ…グスッ…ぱ、ぱ…」
青「もー…泣ぁかないの。頑張った、頑張った」
宮舘「ちょっと、数日は我慢になりそうかな。照からも話あると思うけど…」
青「宮舘先生…本当に、治るんですか…」
複数疾患を抱えているAにとっては、一つ一つが命取りになりかねない。
不安になる樹の気持ちもわかるけど…。
宮舘「治るよ…いや、治すよ」
俺にはただ、そう言ってやることしかできなかった。
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いちご(プロフ) - 続き楽しみです！ (2021年7月18日 16時) (
レス) id: e02ec1dba7 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - あやかさん» コメントいただきありがとうございます！移行先では、いよいよ移植に踏み切ります…また楽しみにしていただけるように、頑張ります！移行先でもよろしくお願いします♪ (2021年7月5日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 主人公ちゃんが元気になるように、手術が上手く行きますように...と毎話読む度に願ってます。続き、楽しみにしています！ (2021年7月3日 22時) (レス) id: 4008fd041a (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ゆいさん» コメントいただき、ありがとうございます！今後の展開も、ぜひお楽しみいただけるよう、頑張って更新していきます！ (2021年6月27日 19時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ルールがあっても、それでも北斗が最愛の妹を救う未来を夢見てしかたないです。これからお話どうなっていくか、楽しみです！ (2021年6月26日 13時) (レス) id: 3cf7c41044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年5月16日 17時
