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【優吾】
黄「A？」
「ゆう、ご…」
黄「あーらら。またそんなに泣いて」
Aが検査を受ける条件で、優吾がいるならと樹からご指名が入ったので、午後と明日の休暇をもらって足を運んだAの病院。
メンタルは大崩壊で、俺の顔見ただけで泣けてきちゃうAを、何も聞かずにぎゅーっと抱きしめて、泣きたいだけ泣かせる。
しばらく、そうしていただろうか…。
「ゆ、ご…ｸﾞｽｯ」
黄「なぁに？」
「がんばれなぁい、、、」
そうか、そうか、怖いもんね、仕方ないよねって、それだけ言ってあげられたら、どんなに楽なんだろう。
樹ほど鬼にはなれないけど…コレばっかりは、A自身もわかってることだから、その勇気を引き出してあげるしかないわけで。
大人でもしんどいと言われる検査で、もうほぼ確定で危惧していたことが起きるのも分かっている状態なのに、それに耐えるしかない、やるせなさ。
17歳。
理解ができないわけじゃない。
でも、理解できるからって、必ずしも受け入れられるわけではない。
黄「A？…ごめんなぁ、俺は代わってあげられないし、痛みも、怖さも分かってやれない」
「…ﾊｧｯ、ｸﾞｽｯ」
黄「でも、受け止めることはできる。一緒に頑張ることもできる。怖いんだったら、どんだけ泣いてもいいし、それを、カッコ悪いだなんて思わない」
黄「高校生だって、怖いもんは怖いさ。大人だって、怖いもんはある。ほら、樹だって、注射怖い人じゃない？」
珍しく、Aと二人っきりの部屋。
ゆーっくり、ゆーっくり話してやれば、少しずつAの涙も落ち着いてきて、まだギュッと俺にしがみついてはいるけど、言葉は、届いてるっぽい。
「ゆ…ご…、いっしょ…ｸﾞｽｯ」
黄「ん？」
「いっしょ、来てぇ、、」
黄「ん、よし。じゃぁ、照先生に頼んであげるね」
Aの気が変わらないうちに、ナースコールをすれば、待機してくれていたのか、照先生も、しょっぴーも、宮舘先生までも、すぐに来てくれた。
緊張気味のAと一緒に処置室へ入ると、すでに準備された、小児科特有の部屋の明るさと正反対な、想像以上に無機質なベッド周りに俺まで緊張する。
岩本「よし、やろっか…」
あとはもう、先生を信じることしかできなかった。
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いちご(プロフ) - 続き楽しみです！ (2021年7月18日 16時) (
レス) id: e02ec1dba7 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - あやかさん» コメントいただきありがとうございます！移行先では、いよいよ移植に踏み切ります…また楽しみにしていただけるように、頑張ります！移行先でもよろしくお願いします♪ (2021年7月5日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 主人公ちゃんが元気になるように、手術が上手く行きますように...と毎話読む度に願ってます。続き、楽しみにしています！ (2021年7月3日 22時) (レス) id: 4008fd041a (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ゆいさん» コメントいただき、ありがとうございます！今後の展開も、ぜひお楽しみいただけるよう、頑張って更新していきます！ (2021年6月27日 19時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ルールがあっても、それでも北斗が最愛の妹を救う未来を夢見てしかたないです。これからお話どうなっていくか、楽しみです！ (2021年6月26日 13時) (レス) id: 3cf7c41044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年5月16日 17時
