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【北斗】
「はぁっ…ﾊｯ、はぁっ…にぃ、、ケホッ」
黒「ん、苦しいな…」
青「A、岩本先生が、ちょっと早いけど病院おいでって」
ブンブン首振って抵抗してるけど、38.8℃の高熱じゃぁどうにもならないわけで、Aの抵抗も虚しく、連れてこられたいつもの病院。
予定では、あと一週間は家で過ごせる予定だったんだけど、さすがにこれは、アウト。
ギャンギャン泣いてるけど、熱上がるからやめろって父さんにも、しょっぴーにも宥められてる。
岩本「ちょっと…数値が嫌な上がり方してるから、明日マルクしようと思う」
青「…覚悟しておきます」
もう何年も前から危惧していたことだから、岩本先生の発する言葉の意味も、父さんの悔しそうな表情の裏に隠れた悲しみも理解できてしまう。
はぁはぁと荒い呼吸を繰り返すAの胸を撫でながら、また頑張んないとだなぁって…ちょっと、俺も心がしんどい。
岩本「A、明日さ…マルク頑張ってほしいんだけど」
「…やだぁ！」
岩本「ねぇ、大事なお話。一回落ち着いて…ね？ん、そうそう。ゆーっくり、深呼吸」
過去にもこの検査を受けたことのあるAは、嫌だの一点張りで…だからといって避けられる検査でないことは、もちろん分かってる。
とはいえ、マルクはAがかなり苦手な検査で、俺には分からないけど、かなり痛みも伴うっていうことだし、これだけAが拒否するのも自然なこと。
言って聞かせれば分かる子…。
岩本先生はいつもAのことをそう言ってくれる。
だから、一生懸命Aと向き合って、真剣に話してくれる先生。
岩本「A、今日採血頑張ってくれたじゃない…？ちょっと、その中で気になることがある。だから、ちゃんと骨髄の中まで、調べさせてほしいのね」
「…っ」
俺の手をキュッと握っているAだけど、熱のせいか、うまく力は入っていなくて、大抵抗の影響か、息も上がって…それでも、嫌だ嫌だと首を縦には振らないA。
起こして、ぎゅーっと抱きしめてあげれば、思った以上にまだあっつい体。
「やだぁ…」
黒「ん…やだね…」
青「…明日、1日時間もらったら、遅いですか？」
どうやら1日は猶予としては長かったらしく、岩本先生が出してくれたリミットは半日。
半日で…説得できるかな…。
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いちご(プロフ) - 続き楽しみです！ (2021年7月18日 16時) (
レス) id: e02ec1dba7 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - あやかさん» コメントいただきありがとうございます！移行先では、いよいよ移植に踏み切ります…また楽しみにしていただけるように、頑張ります！移行先でもよろしくお願いします♪ (2021年7月5日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 主人公ちゃんが元気になるように、手術が上手く行きますように...と毎話読む度に願ってます。続き、楽しみにしています！ (2021年7月3日 22時) (レス) id: 4008fd041a (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ゆいさん» コメントいただき、ありがとうございます！今後の展開も、ぜひお楽しみいただけるよう、頑張って更新していきます！ (2021年6月27日 19時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ルールがあっても、それでも北斗が最愛の妹を救う未来を夢見てしかたないです。これからお話どうなっていくか、楽しみです！ (2021年6月26日 13時) (レス) id: 3cf7c41044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年5月16日 17時
