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【樹】
「へへっ、おうちだ」
黒「おかえり、A」
あれからしばらく入院を続けていたAは、まだ体調の波は激しくて、調子の悪い日は、先生たちも頭抱えるくらいだけど、なんとか落ち着いてくれたからって、年末年始は一時退院をさせてもらえた。
まぁ、年始明けたらまたすぐに入院だから、学校戻ったりはまだ難しいけど、一歩一歩進んでるいまのこの状況に、本人はそれなりに満足してる。
俺たちも事務所は休みになるし、ゆっくり時間を作ってあげられるから、少しでも安心して年始からの入院に備えられるように。
青「北斗〜、悪い。Aに声だけ掛けてくんない？多分、血糖値もう測れてると思うから」
黒「ん？あぁ、オッケー」
戻ってきた北斗が伝えてくれるその数値は、優秀な数値で、環境の変化で何かあったらって、心配性の俺にとっては、安心材料。
夜ご飯、何が食べたい？って聞けば、パパのオムライスと即答をされたので、今日は俺が珍しく腕を振るう日。
「パパ〜、風磨くんとこ行ってきてもいい？」
青「あー、明日にしなよ。何？髪染めるの？」
「んーん、髪、切る。ショートヘアにする」
青「…失恋でもした？」
小さい頃からあまりショートカットにさせたことがなかったのは、完全に俺の好みの影響だし、よくポニーテールを括ってるのは、風磨が“それが一番可愛い”なんて昔から言い続けてるから。
そんなAが、ショートヘアにしたいだなんて、どんな心境の変化なのか。
「失恋でショートカットは、昭和すぎない？」
青「じゃぁなんでよ。絶対ロングの方が似合うって」
「いや…」
そこまで言うと、口籠って、やっぱりやめとくって言いながら、部屋へ戻っていったA。
ちょっとだけ、恥ずかしそうな顔をしていたのは、気のせいか？
黄「本人から言うのがいいんだろうけど…多分、あの様子だと絶対言わないから、伝えておくわ」
青「え？」
黄「あんなでもさ、キレイでいたいのよ。Aは華のJKだから。だから、そのためにショートヘアにしたいんだよ」
病状によって、お風呂を許可してもらえないことだって珍しくはなくて、外泊許可が降りないといけない美容院。
そりゃ…ショートヘアにもしたくなるか。
風磨に連絡をしながら、俺の足はAの部屋に向いていた。
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いちご(プロフ) - 続き楽しみです！ (2021年7月18日 16時) (
レス) id: e02ec1dba7 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - あやかさん» コメントいただきありがとうございます！移行先では、いよいよ移植に踏み切ります…また楽しみにしていただけるように、頑張ります！移行先でもよろしくお願いします♪ (2021年7月5日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 主人公ちゃんが元気になるように、手術が上手く行きますように...と毎話読む度に願ってます。続き、楽しみにしています！ (2021年7月3日 22時) (レス) id: 4008fd041a (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ゆいさん» コメントいただき、ありがとうございます！今後の展開も、ぜひお楽しみいただけるよう、頑張って更新していきます！ (2021年6月27日 19時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ルールがあっても、それでも北斗が最愛の妹を救う未来を夢見てしかたないです。これからお話どうなっていくか、楽しみです！ (2021年6月26日 13時) (レス) id: 3cf7c41044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年5月16日 17時
