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【優吾】
珍しく樹の忙しい時期と、俺の忙しい時期がかぶっていて、申し訳なくは思いながらも、北斗やジェシーにAを任せっきりだった。
けど昨日の夜、とうとう限界が来たのか、Aから泣きながら電話がかかってきて、俺もビックリ。
渡辺「おぉ、優吾。ごめんな、昨日。ビックリしたっしょ」
黄「さすがにね。でも、ありがとう」
渡辺「急に大泣きで詰所来たみたいで。佐久間が電話しよっかって」
ここのところ、検査も続いてたみたいだし、コントロールはうまくいかないしで、本人だいぶ参ってたかもなって、申し訳なさそうなしょっぴー。
渡辺「嫌だったら、実習生外そうか？って声かけたんだけど…まぁ、本人思いの外気に入っててさ」
黄「へぇ、意外…」
渡辺「ストレスになってるかなって思ったけど、とりあえず話し相手としては。俺、もうおっさんだし」
ベッドサイドで、点滴を調整するしょっぴーと暫くそんな話をしてれば、モゾモゾと動いて目を覚ます、愛しい姪っ子。
思春期の女の子なのに、俺を視覚に捉えて、パッと笑顔になるAが、可愛くて仕方ない。
「ゆーご」
黄「今日は約束したからね。Aのとこ、1日居られるよ」
渡辺「検査もないし、またお昼ご飯の前に来るわ」
しょっぴーまたね、なんて軽口叩いてるAは、側から見たら元気なJKに見えるけど、連日の検査で、全体的に病状が悪化してると分かったばかり。
心臓も喘息も、大元を辿ればある一つのAの持病が影響してるんだけど、まぁ、気長に付き合ってくしかないのが実際のところで。
「昨日ね、また血ぃ抜いたの。もう、血液なくなっちゃうよ」
黄「ははっ、困ったもんだ。それで今日は珍しく色白なのかぁ」
「優吾、バカにしてる〜。Aママ似だもん」
黄「色黒なのは、田中家の遺伝。ママに似てよかったなぁ」
今思えば、俺は北斗もAも、病気と共に生きることが当たり前のように生活していたけど…これは、確かに他の子からしたら“特殊”なのだ。
受け入れてもらう、そのことだけでも、Aにとっても、お友達にとっても、大きなことで。
そりゃぁ、普通に学校生活送るのもしんどかっただろうなぁって、美味しそうにゼリーを頬張るAの頭を撫でながら、そんなことを思った。
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かん。(プロフ) - みんとさん» コメント、ありがとうございます！続編でも、絡ませられるように、楽しく書いていきますね！これからもよろしくお願いします(^^) (2021年5月15日 22時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！これからも楽しんでもらえるように、頑張っていきます！ (2021年5月15日 22時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
みんと - 初めてコメントさせて頂きますm(_ _)mどれも本当に惹き込まれる素敵な文章ばかりで、夢中になって読ませて頂いていますありがとうございます(〃ω〃)個人的には主人公ちゃんと北斗くんの兄妹の絡みが一番好きなので心身共に支えてくれる優しいお兄ちゃんがみたいです^ ^ (2021年5月15日 0時) (レス) id: e47d9ed926 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します！主様の作品1番好きで、更新されるとすぐ読んじゃいます(^^)これからも続き楽しみにしてます！ (2021年5月14日 18時) (レス) id: 0623cd8dfd (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - みくさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです！大変な時期かとは思いますが、実習頑張ってください！少しでも、息抜きになれたら幸いです(^^) (2021年5月14日 10時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年4月14日 13時
