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【ジェシー】
赤「珍しいじゃない、俺と2人になりたいなんて」
「だって、ジェスちゃん、なんでも受け入れてくれるんでしょ？」
もっと早くに声をかけてあげれば良かったって思ったのは、Aが長い期間、入院をするって知った時だった。
違和感はずっと感じてて、Aがうまく笑えてないことも分かってた。
「ジェスぅ…」
赤「へへっ。なぁに、そんな悲しそうな声出して。もうお腹痛くない？」
「うん、だいじょうぶ」
Aは、俺が思ってる何倍も強い子だけど、その何倍も繊細で、たくさん悩んでしまったんだろうなって。
今回の件で、全てを把握してるわけじゃないけど、決してAは何一つ悪いことはしていないし、逃げたくない気持ちもわかる。
それに…。
赤「逃げるのってさ、メチャクチャ勇気いるよね」
「うん…」
赤「逃げたって、笑われるのも嫌じゃん？それに、自分一人で逃げられないしさ。逃げたからって、助かるとも限らない」
「…うん」
分からなくないんだ。
俺もその類で言えば、それなりに悩んできた方ではあると思うから。
ぶっちゃけ、自分でも昔は性格も明るいし、割とクラスでもムードメーカーっていうか、中心の存在だったと思う。
でも、そんなの何がきっかけで崩れるかなんて分からないものなんだ。
俺は、それを…実際に経験したんだ。
赤「なにが正解なのかはさ、分かんない。分かんないけどさ…。んー、多分、樹さんも、北斗も優吾も…多少のことじゃ、迷惑だなんて思わないと思う」
「…ジェスは？」
赤「ん？」
「ジェスは、Aのそばに、いてくれる…？」
赤「ハハッ！当たり前じゃない。だって、樹さんが俺のこと、“家族”って言ってくれたんなら、Aも俺の家族でしょ？」
Aはビックリした顔をしてたけど、俺は本気でそう思っているし、この家族には救ってもらったって思ってるから。
絶対にAのことは助けたいし、ほんの少しでも力になりたい。
赤「A。逃げる場所がわからないなら、俺のところへおいで。逃げたってきっと…ヤツらはいなくならないから。そんなの逃げれた気になれないっしょ？大丈夫。守るから」
ポロポロ涙を流す、Aの小さな手が、俺の手のひらに、重なった。
その手は、少し冷たかった。
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かん。(プロフ) - みんとさん» コメント、ありがとうございます！続編でも、絡ませられるように、楽しく書いていきますね！これからもよろしくお願いします(^^) (2021年5月15日 22時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！これからも楽しんでもらえるように、頑張っていきます！ (2021年5月15日 22時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
みんと - 初めてコメントさせて頂きますm(_ _)mどれも本当に惹き込まれる素敵な文章ばかりで、夢中になって読ませて頂いていますありがとうございます(〃ω〃)個人的には主人公ちゃんと北斗くんの兄妹の絡みが一番好きなので心身共に支えてくれる優しいお兄ちゃんがみたいです^ ^ (2021年5月15日 0時) (レス) id: e47d9ed926 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します！主様の作品1番好きで、更新されるとすぐ読んじゃいます(^^)これからも続き楽しみにしてます！ (2021年5月14日 18時) (レス) id: 0623cd8dfd (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - みくさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです！大変な時期かとは思いますが、実習頑張ってください！少しでも、息抜きになれたら幸いです(^^) (2021年5月14日 10時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年4月14日 13時
