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【慎太郎】
朝のホームルームを終えて、授業のない時間は保健室にいるのが、俺にとっての日常になった。
とはいえ、俺の授業に余裕があるのは水曜日の1日ぐらいなもんで、いつもそうしてあげられる訳ではないんだけど。
それでも、少しでもAが学校に足を運ぶきっかけになれたらと思って、空いている時間は極力顔を見にいくようにしている。
緑「A〜。今日は？調子どう？」
「ん？いいよ？」
桃「今日はだいぶ楽そうだね」
「森本先生、ここわかんないから教えて欲しいなぁ」
そう言って見せてくるドリルの問題は、多分夏休み前くらいに習う部分で、わからないのも仕方ないか…なんて思いながら、ゆっくり説明していく。
“ちんぷんかんぷん”って言いながらも、丁寧にノートを取っていくAの髪は、また少し色が変わって、オシャレな髪色をしている。
緑「…これ、どした？」
「んー？なにがぁ？」
緑「髪。まーた…こんなに派手にしやがって」
「なんの事情聴取よ。何もないって。風磨くんが、似合いそうな色にしてあげる〜って言うから、任せたらこうなっただけ」
ただオシャレしたくなっただけなら、それはそれで一応お話が必要なんだけど、そうじゃない可能性も、無きにしも非ず。
嫌なことあった？とか聞くのも野暮な話だと思うし、あんな聞き方しかできなかったけど。
その後も、うまく話を逸らされて、結局何がこうさせたのかは分からず終い。
「ねぇ、せんせ」
緑「なぁによ」
「まだサーフィン行ってる？」
緑「うん。Aも行きたい？」
「なんで分かったの？笑」
お前がサーフィン着いて行きたいって言うのなんて、何か悩んでる時か、困りごとのある時だって、こっちはもう何年もの付き合いで心得ている。
それはもちろん樹も同じで、悩んで抱えて心がしんどくなるAを見兼ねて、樹の方から“海連れてってやって”なんていう連絡が入ることも、別に俺にとっては珍しいことではなかった。
「ねぇねぇ…」
緑「なーによ、集中しなさいって」
「好きって…どんな感じ…？」
恥ずかしそうに、少し頬を赤らめて俺にそんなことを聞いてくるAは、教室にいる他の生徒たちと何ら変わりはなかったけど…
俺はなんとなく、田中家の地雷を踏んでしまったような気がしていた。
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かん。(プロフ) - みんとさん» コメント、ありがとうございます！続編でも、絡ませられるように、楽しく書いていきますね！これからもよろしくお願いします(^^) (2021年5月15日 22時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！これからも楽しんでもらえるように、頑張っていきます！ (2021年5月15日 22時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
みんと - 初めてコメントさせて頂きますm(_ _)mどれも本当に惹き込まれる素敵な文章ばかりで、夢中になって読ませて頂いていますありがとうございます(〃ω〃)個人的には主人公ちゃんと北斗くんの兄妹の絡みが一番好きなので心身共に支えてくれる優しいお兄ちゃんがみたいです^ ^ (2021年5月15日 0時) (レス) id: e47d9ed926 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します！主様の作品1番好きで、更新されるとすぐ読んじゃいます(^^)これからも続き楽しみにしてます！ (2021年5月14日 18時) (レス) id: 0623cd8dfd (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - みくさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです！大変な時期かとは思いますが、実習頑張ってください！少しでも、息抜きになれたら幸いです(^^) (2021年5月14日 10時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年4月14日 13時
