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【北斗】
父さんと俺とで病院に呼ばれて、談話室にいるのは、岩本先生としょっぴー。
この構図だけ見ると、いかにも深刻な…それもAに関することが話されるような気がして、俺は変に緊張をしていた。
そんな俺の気持ちを、いい方に裏切ってくれたのは、看護師のしょっぴー。
渡辺「何とかして、Aを体育祭に連れて行ってあげたくて」
なるほど、俺たちが呼ばれたのはそういうことかと、その時点で頭がガラリと切り替わった。
当日の体調に合わせて、学校へ行ける時間は、長くても3時間が限界。
場合によっては、その場の判断ですぐ帰ることになるかもしれないけど、それでもよければ…と。
岩本「外出許可が出せる基準は…コレ。Aの平熱を考えて、37.5℃以下だったらOK。血糖は、80から150で収めたい」
青「…行ける可能性は、どれくらいありますか？」
岩本「正直…5分5分。行けても、1時間が限界かなって思ってる」
なるほど、なんて父は納得した表情を見せるけど、変な期待をさせたくないから、当日まで言わないでとお願いするあたり、岩本先生の言葉が、苦し紛れのものだと察しているのだろう。
俺だって実際そうで、もうこれ以上、Aが悲しむところは見たくないのが本音。
渡辺「もしね、当日行けるってなったら…俺が付き添う。それは、絶対条件」
黒「…外には、出られる？」
岩本「…ごめん。それは、許可できない」
黒「それって…意味あるのかな。余計に、疎外感を感じるんじゃないかな」
俺はAじゃないから何とも言えないし、病院側も全力でバックアップして、何とかAの願いを叶えようとしてくれているのはわかる。
実際、俺だってそれを望んで、何度も何度も先生たちに頼み込んで、どうにか妹を喜ばせたいと、その思いを持っていた。
けど…なんだろう、どうしてもしっくりこないんだ。
黒「Aは多分…体育祭に行きたいわけじゃないと思う。そうじゃなくて…」
青「北斗…大丈夫か？お前、泣いてるよ…？」
黒「っ…」
ぶっちゃけ、体育祭なんていう名目は、Aにとってはただの口実でしかなくて、きっと、“普通”のことがしたいだけ。
でも、それを口にしたら、なんだか俺自身、妹のことを“特別”だと感じているように思えて、ものすごく悔しかったんだ。
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かん。(プロフ) - みんとさん» コメント、ありがとうございます！続編でも、絡ませられるように、楽しく書いていきますね！これからもよろしくお願いします(^^) (2021年5月15日 22時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！これからも楽しんでもらえるように、頑張っていきます！ (2021年5月15日 22時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
みんと - 初めてコメントさせて頂きますm(_ _)mどれも本当に惹き込まれる素敵な文章ばかりで、夢中になって読ませて頂いていますありがとうございます(〃ω〃)個人的には主人公ちゃんと北斗くんの兄妹の絡みが一番好きなので心身共に支えてくれる優しいお兄ちゃんがみたいです^ ^ (2021年5月15日 0時) (レス) id: e47d9ed926 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します！主様の作品1番好きで、更新されるとすぐ読んじゃいます(^^)これからも続き楽しみにしてます！ (2021年5月14日 18時) (レス) id: 0623cd8dfd (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - みくさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです！大変な時期かとは思いますが、実習頑張ってください！少しでも、息抜きになれたら幸いです(^^) (2021年5月14日 10時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年4月14日 13時
