アナと雪の女王３ (自作オリジナル小説)*°。～続編～ (ページ7)

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7 新しい朝ページ7

……ﾁｭﾝﾁｭﾝﾁｭﾝ……朝だ。

アナ「…ｸﾞｶーーーッ」

アナは戴冠式の時のように、いびきをかいて、頭を爆発させている。

側近「アナ様！起きて下さい？11時ですよ！！」

戴冠式のときと同じ流れだ。
側近は毎朝これを繰り返し、飽き飽きしている。

しかし、旅や凍らせられた時の体へのストレスは大きかっただろう。だから仕方ないが……

なんて考えていると、ｶﾞﾁｬﾘとドアを開けて、なんとも王女とは思えないアナが出てきた。
アナ「おはよう」
側近「おはようございますアナ様」

アナ「いいの、いいの、朝からそんなにかしこまらなくても」

側近は少々迷惑そうな顔をし、寝巻き姿のだらしのない王女に時刻を告げた。
側近「11時です」

アナは相当驚いたようで、勢いよく部屋に戻った。

11時!? なんてこと。あたしったら、今日１日外に出たりして街中歩き回ろうと思ってたのに……!

こういう性格なのは仕方ない。
アナは急いでオリーブ色の暖かなドレスを身に付け、顔中泡にして顔を洗い、歯を磨き、問題の髪をとかして三つ編みにしておろした。
意外とそういうことを行動に移すのは早い。

せめてこれぐらいはやらないと、王女としての気品、国民の目が気になる。

アナ「よし、終わった」

再び部屋から出る。
そして少し行くとあるエルサの部屋をノックした＿＿あの時を思い出して＿＿

…ｺﾝｺﾝｺﾝ

ｶﾞﾁｬ＿＿開いた＿＿

エルサ「あら、おはよう、アナ」
アナ「おはよう！！」

朝から元気いっぱいなことをアピールされたので、エルサは微笑む。

11時に『おはよう』だなんて、、とエルサは思ったが、妹のアナが可愛くて仕方ない。
それと同時に幼い頃のあの思い出、秘密にして二人で大広間で遊んだことがよみがえる。

でもダメだ。
今そんなことを思ってはいけない。
こんなに元気なアナを落ち込ませたくない、
とエルサは思い、
いつの間にか自分から離れて廊下と階段をいつものように滑り降りていくアナを優しく見守った。