5.真っ直ぐな君の横顔に恋をした ページ5
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石井side.
ある日俺は、気付いてしまった。自分の、Aに対する気持ちの変化に。《目が離せない後輩》から、すっかり変わってしまっていた。Aの視線の先に誰がいるか分かるくらい、俺はAを目で追っていた。好きな奴がおる奴を好きになる、て。Aにとって俺は、ただの《面倒見の良い先輩の石井さん》でしかないというのに。
《面倒見の良い先輩の石井さん》をやめるつもりでAに告白したけど。カッコつけてもっと俺の事意識したらいいとか俺の事で頭いっぱいやろとか、好きにさせるとか惚れさすとか今思い出したらまあまあ恥ずいこと言ってるな。……ちょっとは俺の事意識してくれマジで。これで変わらんかったら、まじで恥ずいだけやん俺。
「あーあ……まじで頼むでほんまに…」
久しぶりの恋だった。背筋だけじゃなくて、物事に対して真っ直ぐなAを俺は好きになった。真っ直ぐ新山を見ているAの横顔を、俺もずっと見ていた。見ていたら、何度かAと目が合うようになった。一度や二度じゃない。
なぁ、A。…少しは期待していいん？
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「石井さん、すみません」
「んー？どうした」
「ここが分からなくて……」
石井さん、と呼ぼうとしたが先を越されてしまった。例の派遣さんにだ。幸いにも石井さんは私に気付いていない。…ま、いっか。これも後からで……
(……この間から後回しばっか)
派遣さんが来るまでは、ずっと私が一番だったのに。……何の、って……石井さんに相手してもらう回数？優先度の高さ？…なんか面白くない。子供みたいだと思うけど、いつも声を掛ければ仕事の手を止めて相手をしてくれる石井さんが、今は私以外の人にそうしてる。何だろう、何でこんなにモヤモヤしてるんだろう。何で……
「何でって嫉妬やろ、そんなん」
「……嫉妬？私が？…誰に？」
「石井に。って俺に言わすな」
振られたばっかやぞ。そう言ってテーブルに頬杖をつく新山くんを振ったのは、言わずもがな私だ。
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あず(プロフ) - あんこさん» あんこさん！コメントありがとうございます😌💖どちらも楽しんでいただけて良かったです！番外編ものんびりアップしていくのでお時間のある時に読んでやってください〜！✨️ (2月14日 23時) (
レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 完結おめでとうございます✨新山さん編、石井さん編どちらも見ました！すごい良かったです☺️特にラストと番外編の話ときめきました！🩷番外編楽しみにしてます✨ (2月14日 7時) (レス) @page12 id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月6日 22時
