7.ただの同期は終わりにしよう ページ7
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新山side.
たまたま、ほんまにたまたま総務部に用事があったから。書類を片手に総務部に向かったけど、Aの姿はなかった。俺に気付いた石井が近寄ってきたから持ってきた書類を渡すと、受け取りながらAが倉庫にいることを教えてくれた。頭冷やさせてんねん。石井はそう言っていた気がする。走り出していたから、最後の方はちゃんと聞こえんかった。
「……俺、もうただの同期はやめたい」
Aを抱き締めながら、俺は切実な望みを口にしていた。「ただの同期」じゃなくなったらどうなるとか、色々一人で考えたけど答えはシンプルやった。そしてそのシンプルな答えを、俺はまだちゃんとAに伝えられていない。恋愛マスターが聞いて呆れるわ、ほんまに。
「Aの事が好きや。俺は、Aと恋人になりたい」
Aの心臓がめちゃくちゃ速いことに今頃気付いた。俺のもめっちゃ速かったから、全然気付かんかった。すぐそばにあるAの耳が、みるみる朱色に染まっていくのが分かる。…A、ごめんな。好き勝手やって傷付けてしまったけど、そろそろ意地張るのやめて本当の気持ちを教えて欲しい。
「……あかん？Aは、俺と付き合うのはいや？」
「………いやじゃ、ない。…っずっと、新山くんのことがずっと好きだった」
「うん、」
「私も、ただの同期はやめたい。新山くんと、恋人になりたい」
時折涙声になりながら、懸命に気持ちを伝えてくれるAが愛おしくて堪らない。少しだけ腕の力を抜いて、Aの顔を覗き見ようとしたらふい、と視線を逸らされた。けどそれもほんの少しの間で、やがてゆっくりと視線が絡む。どちらからともなく顔を近付け、触れるだけのキスをした。
「……A、って呼びたい」
「ふ、っ二人の時だけなら、」
突然名前を呼ばれたAは、わかりやすいくらい顔を真っ赤にして声を絞り出す。あーもうめっちゃかわいい。可愛くて、愛おしい。昔なにかの本で読んだことがある。「可愛い」は愛す
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あず(プロフ) - やぴ様 コメントありがとうございます！✨️きゅんきゅんしていただけて安心しました。一気読み嬉しいです！労いの言葉まで…ありがとうございます。番外編ものんびり更新していきますのでお時間のある時にまた読みに来てください！ (2月11日 9時) (
レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
やぴ(プロフ) - とても良い作品を書いてくださりありがとうございます✨最近また冷えてきましたので体調等にはお気をつけください。長々と申し訳ございません、番外編も楽しみにしています！♡ (2月11日 1時) (レス) id: f2f4556022 (このIDを非表示/違反報告)
やぴ(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。sykのお二人がとても大好きなのでこちらの作品一気読みさせて頂いたのですが、どちらのルートもとてもきゅんきゅんして最高でした…♡本編完結おめでとうございます、そしてお疲れ様でした！→ (2月11日 1時) (レス) id: f2f4556022 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - うゆーな様 コメントありがとうございます！大変失礼しました…ご指摘頂きありがとうございます。本当に申し訳ないです。。更新頑張ります…！ (2月7日 16時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
＃うゆーな. - あと、本当にこの小説好きで！更新楽しみにしてます！！ (2月7日 14時) (レス) id: eb74aaaf07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月6日 22時
