25.あの日以来に見た君は ページ25
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色んなことが、この短期間の間に起きすぎている気がする。ここ最近はずっと寝不足だ。体は疲れてるのに、いざ布団に潜り込んで目を瞑ると否が応でも浮かんでくるのだ。新山くんとのこと、石井さんとのこと。…今夜も例に漏れず、私は布団の中で何度目かの寝返りを打った。
翌朝。…全然眠れなかった。目の奥がズン、と重たい。でも寝不足で休む訳にはいかない。起き上がる前にぎゅっと強く目を瞑る。それから深いため息を吐いて、体を起こした。
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「おはよ」
「あ、おはようございます」
外の寒さと比べたら幾分マシだが、社内と比べたらここも寒い。早く来ないかな、とエレベーターを待っていたら石井さんが現れた。いつもいつも、石井さんから挨拶してくれるな、なんてふとそんなことを思いながら隣に並んだ石井さんに視線を向けた。
「なに」
「いつも石井さんから声かけてくれるな、と思って」
「……そう？」
まさか無自覚だったとは。きょと、と石井さんの大きな瞳と目が合う。どこか気まずそうな石井さんは、そんな事ないやろとぶっきらぼうに言い残しエレベーターに乗り込んだ。彼に続いて、私も乗り込む。…眠いけど、今日も頑張ろう。
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「じゃあ俺先帰るけど、お前ほんまに大丈夫か？」
あっという間に定時も過ぎ、外はすっかり暗くなっていた。寝不足のせいで注意力が散漫になっていたらしい、書類の束をつい数分前に見つけた私は石井さんの声を聞きながらキーボードに手を滑らせていた。はた、と手を止めて顔を上げるとすぐ側に石井さんがいた。…気付かなかった、いつの間に。
「……無理すんな。終わったらはよ帰れよ」
ぽん、と後頭部に感じた重み。石井さんの手が伸びてきて、頭を撫でられた。何だろうなぁ、最近特に石井さんの余裕を感じる。気にかけてくれる事が正直嬉しかった。
石井さんが去った後、一人になったオフィスは静寂に包まれた。入力は終わった。次はこれをファイル変換して共有フォルダに…とマウスを操作していると、コツ、と背後で足音がした。…気がする。手を止めて振り向くと、新山くんが立っていた。思わず、心臓が跳ねる。あんな事があってから、彼と顔を合わせるのは初めてだった。
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あんこ(プロフ) - あずさん» お返事ありがとうございます✨ええ！そんなふうに言っていただいて嬉しいです😭しかも何回も読んでくださってるとは…！😳モチベーションになります！ありがとうございます！執筆頑張ってください！☺️ (2月7日 10時) (
レス) id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - あんこさん» あんこ様 コメントありがとうございます！お名前を見て飛び上がりました。めくるめく日々もセピアに染まるも大好きです！！😭💙何回も読んでます。続きも頑張ります。ありがとうございます！！😭 (2月7日 7時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 初めまして。さや香大好きで夢小説増えないかなぁと思っていたところにあずさんの作品が目に入り一気読みしてしまいました！🩵🥳続きが楽しみです！✨ (2月7日 1時) (レス) @page31 id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - もちゃん。さん» もちゃん。様 コメントありがとうございます！ありきたりな設定ではありますが楽しんでいただけて嬉しいです。最後まで楽しんでいただけるように頑張ります…！ (2月6日 7時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
もちゃん。 - 初めまして。設定も文章も全てが素敵です…！！あまりコメントしないのですが、この作品が好きすぎてついコメントしてしまいました。更新頑張って下さい！楽しみにしてます！！ (2月6日 0時) (レス) id: 4493b39302 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月4日 12時
