1.同期の新山くん ページ1
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──…Aはさ、俺なんかいなくても平気だろ？
──…俺が居なくても一人で、
──…全然、一人で生きていけそう
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｢───…さぃあく……………｣
元彼に振られた時の夢を見たこと、設定してたアラームより1時間も早く起きてしまったこと、あとついでに喉が乾燥して声がスッカスカなこと、それから………
｢……起きよ、｣
あぁやっぱり、喉がおかしい。イガイガする。んん、と咳払いをしてみても治らない。二度寝してやろうか、とも考えたけどそれで寝坊したら洒落にならない。
まだしっかりと覚醒しきれない頭を抱えながら起き上がり、布団から両足を出すとひやりとした床の感触に思わず身震いした。今日の気温、何度だろう。充電器に挿しっぱなしのスマホを手繰り寄せて、アプリを開く。
｢うわぁ、寒そう…｣
最低気温、氷点下。最高気温は10℃もいかないらしい。服装どうしようかなぁと半分寝ぼけたままの頭で考えながら、のろのろと立ち上がって浴室に向かう。せっかく早起きしたのだ、シャワーでも浴びて目を覚まそう。
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｢おっす｣
｢あ、新山くん。おはよ｣
｢今日早ない？｣
｢1時間も早く起きちゃってさー｣
｢最悪や｣
駅の改札を出たところで声を掛けられた。同期の新山くんだ。後ろ姿でよく私だって気付いたなぁ、なんて感心していると｢それにしても、｣と新山くんがマフラーに顎先を埋めながら肩をすくめる。
｢あかん、さっぶ！｣
｢最高気温6度だって｣
｢最悪や！今日外回りなんやけど｣
新山くんは、よく｢最悪や｣と言う。多分彼の口癖だ(と思う)。関西弁が何とも心地よい彼は、大阪の大学を卒業して東京本社の営業部に配属された若手有望株だ。背も高くてコミュ力も高く、おまけに顔も良い。モテないわけがない。
｢風邪ひかないようにね｣
｢逆にAは薄着過ぎひん？マフラー貸そか｣
｢彼女さんに貰ったマフラーなんてお借りできませーん｣
｢え、何で分かったん｣
｢新山くんに彼女が出来たって話で持ち切りだよ｣
首元は確かに寒い。持っているマフラーがこのグレーのコートにどうも合わなくて巻いてこなかったけど、正直めちゃくちゃ後悔していた。借りれるもんなら借りたい。
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あんこ(プロフ) - あずさん» お返事ありがとうございます✨ええ！そんなふうに言っていただいて嬉しいです😭しかも何回も読んでくださってるとは…！😳モチベーションになります！ありがとうございます！執筆頑張ってください！☺️ (2月7日 10時) (
レス) id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - あんこさん» あんこ様 コメントありがとうございます！お名前を見て飛び上がりました。めくるめく日々もセピアに染まるも大好きです！！😭💙何回も読んでます。続きも頑張ります。ありがとうございます！！😭 (2月7日 7時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 初めまして。さや香大好きで夢小説増えないかなぁと思っていたところにあずさんの作品が目に入り一気読みしてしまいました！🩵🥳続きが楽しみです！✨ (2月7日 1時) (レス) @page31 id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - もちゃん。さん» もちゃん。様 コメントありがとうございます！ありきたりな設定ではありますが楽しんでいただけて嬉しいです。最後まで楽しんでいただけるように頑張ります…！ (2月6日 7時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
もちゃん。 - 初めまして。設定も文章も全てが素敵です…！！あまりコメントしないのですが、この作品が好きすぎてついコメントしてしまいました。更新頑張って下さい！楽しみにしてます！！ (2月6日 0時) (レス) id: 4493b39302 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月4日 12時
