君のことだから見逃さない ページ27
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ぶる、と、Aの肩が震えるのを視界の隅で捕らえた。
多分それは、時間にすると0.5秒とか、そのくらいで
いわゆる、ほんの一瞬、というやつだ。
｢この芸人さん面白、｣
今晩から、少し冷え込むでしょう。と、
そう言っていたのは、朝のお天気お姉さん。
お姉さんの声を思い出しながら、隣に座っていた
Aに何も言わずに寄り掛かった途端、言葉が途切れた。
面白いね。と、そう言いたかったんだろうな。
｢前さ、仕事で一緒になったけどめちゃくちゃ良い人達だったよ｣
まるで寄り掛かった事実が、何でもなかったように。
ごくごく普通に会話を続けようとするのに、
いつまで待っても、Aからの返事はない。
何か、気に触るようなこと言ったっけな。
そう思いながら視線を向けると、···あ、ばち。って合った。
｢····A？｣
｢きゅ、急にきたから、｣
｢··········あぁ、｣
なるほど、そういうことか。
何も言わずに寄り掛かったから、それで驚いた、って？
何だよそれ、何てウブな反応なんだ。
思わず、口が緩みそうになるのを手の甲で押さえ付けた。
視線を一度逸らして、それからまたゆっくりと、
じわり、じわりと時間をかけてAに向けたら
ほんのりと、微かに赤く染ったほっぺたが見える。
こういうとこ、ほんと可愛いな、って
そう思うのは、Aのことが好きすぎる所以か。
｢寒いのかなって思って｣
｢え····｣
｢肩。ビクってしてたから｣
それはほんの一瞬。微かな反応。
けど、多分そうだろうなって頭で理解して
それで、何も言わずに肩に寄り掛かったりなんかして。
くっついたらちょっとはマシになるもんでしょ。
｢遼大くんすごい｣
｢当たった？｣
｢うん。ちょっと冷えるなって思ってた｣
·····じゃあせっかく、正解したので。
のそりと起き上がって、両腕を開いてみせる。
｢·····する？｣
(何を、なんて言わずに飛び込んでおいで)
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もちろんハグですよ、ハグ。
それ以上でもそれ以下でもないです。笑
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N(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいていました。そんなことがあったんですけね、、悲しいですが。。ありがとうございました！読めて良かったです！ (2020年3月11日 4時) (
レス) id: 80d05f879c (このIDを非表示/違反報告)
あいおば - そうなんですか…心中お察し致します…。いつも楽しませて頂いておりました。どうもありがとうございました。今までのお礼を込めて。 (2020年3月10日 14時) (レス) id: 6d6dcef09a (このIDを非表示/違反報告)
kurumikan212(プロフ) - お疲れ様でした！いつも楽しく読ませて頂きました。こらからは読者としてよろしくお願いします。 (2020年3月10日 12時) (レス) id: ff3c4dbaf4 (このIDを非表示/違反報告)
N4(プロフ) - お疲れ様でした。azuさんの書かれる作品はどれも素敵で、何度も何度も読み返したくなるほど大好きです。もう読めなくなってしまうのは残念ですが…。どうかお元気でお過ごし下さい！幸せをありがとうございました！ (2020年3月10日 11時) (レス) id: fdeaa7cc36 (このIDを非表示/違反報告)
Fumi(プロフ) - お疲れ様でした。素敵な作品を読ませて頂き本当にありがとうございました。これからはゆっくりなさってください。 (2020年3月10日 8時) (レス) id: a819d28f59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：azu | 作成日時：2020年1月2日 1時
