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翌日。私は自分の出番を終えた後、舞台袖から新山さんを見ていた。面白いなぁ、上手いなぁ。そんなありきたりなことを考えながら。
「あれ、Aやん。何してんの」
「勉強させてもらってました」
熱心やなぁと言いながら、新山さんはネクタイの結び目に手をかけてグッと緩め始めた。少し雑なその仕草が妙に色っぽくて、思わず目を逸らしてしまう。──…だから私は、気付かなかった。新山さんの形の良い唇が、弧を描いていた事に。
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「あれ、Aも吸うんやっけ」
「この間ここで会いましたよ」
そうやったっけ。そう言いながら、新山さんが煙草に火を付けた。ただ煙草を吸ってるだけなのに、絵になる人だなぁと思う。こんな事、二人で飲まなきゃ思いもしなかった。
「SNS載っけていい？」
「え、私をですか」
「Aと一服なう」
「え、なうって古」
てかいつの間に撮ったんですか。そう聞いたら、Aがここに入ってきた時、とあっさり告げられる。え、変な顔してなかったかな…そう思いながら新山さんのアカウントを検索して見ると、本当にさっき言った通りの言葉と一緒に一枚の写真がアップされていた。…フォローしちゃお。
「あ、Aにフォローされた」
「私も新山さん載せていいですか」
「えぇよ。格好良く撮ってな」
一応撮った写真を確認して貰おうと、スマホの画面を新山さんに向けて傾けた。覗き込む新山さんの肩と私の肩がトン、と触れる。すみません、と声に出すも束の間。新山さんの顔、近い。そう思った頃にはもう手遅れで、私は新山さんとキスをしていた。
「……なんで、」
「さぁ、…何でやと思う？」
少しだけかさついていた新山さんの唇の感触がやけにリアルで、離れた今でも消えなくて。じわじわと恥ずかしさが込み上げてくる。何で、って先に聞いたのは私なのに。それをまた尋ね返すなんてずるい。
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あず(プロフ) - りほさん» りほ様、コメントありがとうございます！申し訳ございません、リクエストはsykのみ受け付けております…！skmtさんを書かれている素敵な書き手様は沢山いらっしゃるので、そちらにお願いされると良いかと思います🙇♀️ (3月13日 20時) (
レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
りほ - 可能であればﾏﾕﾘｶ阪本くんお願いします。 (3月13日 19時) (レス) id: 699054d884 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - こっちさん» こっち様、コメントありがとうございます！isiさんの作品を褒めて貰えてとっても嬉しいです🥲🤍片方に偏りがちなのでもう少し頑張って書きますね…！またぜひ読みに来てください〜！ (3月13日 18時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
こっち(プロフ) - はじめまして。たまに書いてくださるisiさんがほんとにステキで毎回キュンキュンしてます✨✨これからも応援してますね🖐️ (3月13日 1時) (レス) @page44 id: c0844398d9 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - まめさん» まめ様、コメントありがとうございます！わ〜〜嬉しいです…！🥲🤍励みになります。もっと刺さるお話が書けるように頑張ります🌟 (2月25日 12時) (レス) @page7 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月23日 10時
