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「ちょ、A何してんねんはよ退け」
「え、ちょっと新山さん動かないで、」
「…………お前ら何してんの」
私と、多分新山さんも声のした方を一斉に見る。するとそこには、眉間に皺を寄せた石井さんが立っていた。あれ、なんかこの状況誤解されたり、する？
「悪い、邪魔したわ」
「ちょ、違います石井さん！」
「でも楽屋でそういう事すんのはどうかと思うで」
まずいまずいまずい。かなり誤解されてしまっている。待って、と言葉を続けたけど石井さんはスタスタとその場からいなくなってしまった。
「どうしよう新山さん」
「とりあえず退こか」
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「……っ石井さん！」
すれ違う先輩、同期、後輩に石井さん見ませんでしたか！！と聞いて回り、漸く石井さんに辿り着く。足を止めてくれないから、もう一度呼ぶ。止めてくれるまで呼んでやる、という気持ちが伝わったのかとうとう足を止めた石井さんがじと、とした視線を寄越す。
「……なに」
「さっきのあれ、誤解です。バランス崩しただけで、」
「えぇやん新山と話してる時の方が楽しそうやし、仲良さそうやし会話のテンポもえぇし、俺より新山の方がお似合いちゃうん」
わ、わわわ。石井さんがこんなにたくさん話してくれるの初めてだから圧倒されちゃった。言葉が出てこない私を見て、更に石井さんが続ける。
「俺には顔が良いばっかやし、毎回毎回顔合わせる度にしつこいし俺の反応見て楽しんでるだけやろ。からかうのも大概に、」
「からかってないです！本気でそう思ってるからきちんと伝えてるだけで、」
「やから毎回毎回言われたら嘘っぽく聞こえるねんて！」
互いに食い気味になりながら言い合うと、石井さんが深い深いため息を吐いた。私は私で、昂る気持ちを落ち着かせるように深呼吸する。
「………私、石井さんと話す方が好きです」
「仲良くなりたいと思うのも、石井さんの方です」
「お似合いって言われるなら、石井さんの方が良い」
「だって私が好きなのは石井さんだもん」
薄々どころか絶対気付かれてたと思うけど、改めて言葉にするのは初めてだった。…好き。好きです、石井さん。心の中でそっと呟く。こんなにも好きなのに、どうして上手く伝わらないんだろう。
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あず(プロフ) - りほさん» りほ様、コメントありがとうございます！申し訳ございません、リクエストはsykのみ受け付けております…！skmtさんを書かれている素敵な書き手様は沢山いらっしゃるので、そちらにお願いされると良いかと思います🙇♀️ (3月13日 20時) (
レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
りほ - 可能であればﾏﾕﾘｶ阪本くんお願いします。 (3月13日 19時) (レス) id: 699054d884 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - こっちさん» こっち様、コメントありがとうございます！isiさんの作品を褒めて貰えてとっても嬉しいです🥲🤍片方に偏りがちなのでもう少し頑張って書きますね…！またぜひ読みに来てください〜！ (3月13日 18時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
こっち(プロフ) - はじめまして。たまに書いてくださるisiさんがほんとにステキで毎回キュンキュンしてます✨✨これからも応援してますね🖐️ (3月13日 1時) (レス) @page44 id: c0844398d9 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - まめさん» まめ様、コメントありがとうございます！わ〜〜嬉しいです…！🥲🤍励みになります。もっと刺さるお話が書けるように頑張ります🌟 (2月25日 12時) (レス) @page7 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月23日 10時
