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「………」
「…新山さん？」
途端にノーリアクションになってしまった新山さんを見ると、掌で口元を覆ったまま何かを考えているように見えた。調子に乗って大好きです、とか言ったのがまずかったかな。でもネタが大好きって意味だし、あ、いやでも新山さんのことが大好きなのも事実だけど。
「……もっかい言って」
思わず、…へ？と、気の抜けた声が出てしまった。劇場内に流れているエンディングが、やたらと大きく聞こえる。もっかい、って…大好きです、って言えばいいのかな。
「大好きです、」
「……たまらんな、これ」
いよいよ訳が分からなくなってきた。え、なになに。新山さん、なんでそんな嬉しそうなの。暗がりだけど、目を細めて嬉しそうにしてるのは何となく分かる。
「A、」
「は、はい！」
突然名前を呼ばれて、まぁまぁな声量で返事をしてしまった。思わず口を手で抑える。…多分、お客さんには聞こえていない。ほっと胸を撫で下ろして新山さんを見ると、さっきまでとは全然違う真剣な眼差しに捕らえられた。どくん、と心臓が大きく脈打つ。どくん、どくん、どくん。その視線から逃れることなんて、出来なかった。…ううん。したくない、と思った。
「…新山さん、…好きです」
気付いた時には、口から想いが溢れていた。言った後になって、思わず言ってしまった！！と恥ずかしさのあまり身体中が熱くなる。どうしよう、新山さんの顔見れない。でも、どんな顔してるか見たい。……チラ、と盗み見しようとしたのに、存外近い所に新山さんの顔があって、あ、っという間に唇を奪われた。
「……こういう好き、って受け取ってえぇの」
ふ、と間近で笑う新山さんを見ながら頷く。きゅっと上がった口角でさえ愛おしいと思うなんて重症だ。劇場内に響くエンディングが少しづつ小さくなっていくのを聞きながら、私達は夢中になってキスをした。まだ終わらないで。まだ、もう少しだけこのまま……互いにそう願いながら。
end.
好きを言わせたいだけのniymさん。ちゃんと両想いです。
キスとタイミング＿isi→←ハッピーエンド以外認めない＿niym
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あず(プロフ) - りほさん» りほ様、コメントありがとうございます！申し訳ございません、リクエストはsykのみ受け付けております…！skmtさんを書かれている素敵な書き手様は沢山いらっしゃるので、そちらにお願いされると良いかと思います🙇♀️ (3月13日 20時) (
レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
りほ - 可能であればﾏﾕﾘｶ阪本くんお願いします。 (3月13日 19時) (レス) id: 699054d884 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - こっちさん» こっち様、コメントありがとうございます！isiさんの作品を褒めて貰えてとっても嬉しいです🥲🤍片方に偏りがちなのでもう少し頑張って書きますね…！またぜひ読みに来てください〜！ (3月13日 18時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
こっち(プロフ) - はじめまして。たまに書いてくださるisiさんがほんとにステキで毎回キュンキュンしてます✨✨これからも応援してますね🖐️ (3月13日 1時) (レス) @page44 id: c0844398d9 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - まめさん» まめ様、コメントありがとうございます！わ〜〜嬉しいです…！🥲🤍励みになります。もっと刺さるお話が書けるように頑張ります🌟 (2月25日 12時) (レス) @page7 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月23日 10時
