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新山さんに続いてエレベーターに乗り込み、カメラに向かって両手を振った。バイバイ動画そのものは何度か撮影しているので勝手知ったるものだが、相手が相手なのでどうしても気まずい。チラ、と新山さんを盗み見ると、ばち、と目が合ってしまった。そのまま、互いに目を合わせた状態で扉が閉まってしまう。
「……」
「……」
エレベーターがひとつ、またひとつ降りていく。暫く見つめ合ったままだったけど、新山さんがふと声に出して笑った事でようやく沈黙が破られた。つられて、私も笑ってしまう。新山さんと二人でいて笑う日が来るなんて、思ってもなかった。
「最後、なんかシュールな感じやったな」
「…あれ載っちゃうんですかね」
載るやろなぁ多分。そう言いながら新山さんが眼鏡のブリッジを指先で押し上げた。ただそれだけの、何気ない仕草なのにドキ、としてしまう。目が合うその前に、視線を足元に落とした。…新山さんといてズキッと痛むことはあったけど、ドキ、ってなに。
「今日泊まり？」
「いえ、帰ります」
新山さんは、と問うと俺も帰る、と返ってきた。結局この日は、新山さんと二人で大阪まで帰ることになった。あの日と決定的に違ったのは、険悪なムードに一切ならなかったということ。特別会話が盛り上がった訳では無いけど、心臓がズキズキすることも無かったし、寄りかかって寝る、なんて失態を犯すこともなかった。
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あれから数日後、いつもの様に控え室で会話の中心にいる新山さんの声を聞きながら、私は端の方でゲームをしていた。はよ、と頭上から声がしたので顔を上げると、そこには石井さんがいた。
「早速やってるやん」
「石井さんとやる前にある程度慣れとこうかなって」
「どう？おもろい？」
二人でひとつの画面を見ながらゲームを続けていると、扉の方から石井さんを呼ぶ声がした。石井さんがその場から離れて数分後、さっきまで座っていた椅子に誰かが腰掛けた。てっきり石井さんだと思って続きから話すと、どうもリアクションが薄い。というか、ほぼない。ゲームを中断して顔を上げると、そこには新山さんが座っていた。
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あず(プロフ) - りほさん» りほ様、コメントありがとうございます！申し訳ございません、リクエストはsykのみ受け付けております…！skmtさんを書かれている素敵な書き手様は沢山いらっしゃるので、そちらにお願いされると良いかと思います🙇♀️ (3月13日 20時) (
レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
りほ - 可能であればﾏﾕﾘｶ阪本くんお願いします。 (3月13日 19時) (レス) id: 699054d884 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - こっちさん» こっち様、コメントありがとうございます！isiさんの作品を褒めて貰えてとっても嬉しいです🥲🤍片方に偏りがちなのでもう少し頑張って書きますね…！またぜひ読みに来てください〜！ (3月13日 18時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
こっち(プロフ) - はじめまして。たまに書いてくださるisiさんがほんとにステキで毎回キュンキュンしてます✨✨これからも応援してますね🖐️ (3月13日 1時) (レス) @page44 id: c0844398d9 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - まめさん» まめ様、コメントありがとうございます！わ〜〜嬉しいです…！🥲🤍励みになります。もっと刺さるお話が書けるように頑張ります🌟 (2月25日 12時) (レス) @page7 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月23日 10時
