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………沈黙が、痛い。普段なら新山くんとの沈黙も気にならないし、むしろ好きなくらいなのに。同期にキスしてる所を見られただけの気まずさとは、ちょっと違う。どう違うかって、言葉にするのは難しいけど。
「い、いやービックリしちゃったよ！告白されるとは思ってなくてさ。キスなんてちゃんと同意を得ないと駄目だよねー」
いよいよ耐えきれなくなった私は、わざとらしく明るい口調でそう言った。その場しのぎ感が丸出しだが、そんなの気にしていられない。よし、もう帰ろう。リュックを背負って新山くんを置いて出ようとしたら、新山くんの左手に引き止められた。
「したい」
「え…」
「していい？」
何を、なんて聞かなくても分かる。確かに同意を得ないと駄目だと言った。言った、けど。新山くんも私も、お互い同意を得てキスなんてしてないよ、ずっと。返事をしないでいると、…あかんの、と拗ねたような声がした。あぁそっか、そういう事か。新山くんの事が好きなんだ、私。
「いいよ、」
返事をしてすぐに、唇が熱に溶けた。繰り返す内に、本当に溶けてしまうんじゃないかと錯覚してしまうくらい甘くて、優しい。不快感なんて一切無い。新山くんも同じだといいなと、願わずにはいられなかった。
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劇場で久しぶりに新山くんと一緒になった。あの日自覚した気持ちは変わらない。でも、伝えるつもりはなかった。今のままでいい、今のままがいい。飯行こ、と気軽に誘ってくれる今の関係を手放したくなかった。
「俺と付き合って欲しい」
「へ？」
「…もっかい言わなあかんの？これ」
嘘やろ冗談やろ、と新山くんが繰り返す。ご飯を食べ終え、並んで歩く帰り道。突然足を止めた新山くんにつられて足を止めると、…聞き間違いでなければ告白され、た？
付き合って欲しい、って聞こえた。誰と、…新山くんと。
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あず(プロフ) - りほさん» りほ様、コメントありがとうございます！申し訳ございません、リクエストはsykのみ受け付けております…！skmtさんを書かれている素敵な書き手様は沢山いらっしゃるので、そちらにお願いされると良いかと思います🙇♀️ (3月13日 20時) (
レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
りほ - 可能であればﾏﾕﾘｶ阪本くんお願いします。 (3月13日 19時) (レス) id: 699054d884 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - こっちさん» こっち様、コメントありがとうございます！isiさんの作品を褒めて貰えてとっても嬉しいです🥲🤍片方に偏りがちなのでもう少し頑張って書きますね…！またぜひ読みに来てください〜！ (3月13日 18時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
こっち(プロフ) - はじめまして。たまに書いてくださるisiさんがほんとにステキで毎回キュンキュンしてます✨✨これからも応援してますね🖐️ (3月13日 1時) (レス) @page44 id: c0844398d9 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - まめさん» まめ様、コメントありがとうございます！わ〜〜嬉しいです…！🥲🤍励みになります。もっと刺さるお話が書けるように頑張ります🌟 (2月25日 12時) (レス) @page7 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月23日 10時
