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ちょっとだけ気まずい、妙な沈黙が続く。店内のざわめきからここだけ切り取られたみたいだった。正直この後のことはあんまり覚えてなくて、ちゃんと会話していたかすら危うい。ただただビールを呷っていただけのような気もする。でも、新山さんは最後まで付き合ってくれた。途中で置いて帰ろうと思えば、それも出来たはずなのに。
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不本意な形とはいえ告白したことで、実はちょっとスッキリしていた。同期の絆みたいなものを見せられて落ち込むことはあっても、だ。今もまさに新山さんのSNSにアップされた写真を見ながら、いいなぁ…と羨望の眼差しを画面に注いでいるところだった。
画像をタップして、流れるようにトントン、と新山さんをタップすると画面が新山さんでいっぱいになった。…そういえばあの日、新山さん写真撮ってくれなかったな。飲みに行くたびに撮ってる訳じゃないと思うけど、同期との写真は割と高頻度でアップされてる気がする。
「それ、恥ずいからやめてや」
「……へ？」
随分と間抜けな声が出た、と思う。それとは、……これのこと？画面いっぱいの新山さんと、現れた本物の新山さんとを交互に見遣る。あ、やばいやらかした！慌ててスマホ横のボタンを押して画面を暗くするけど、時既に遅し。
「………」
「………」
「…こっち来て」
はい、と返事する以外許されない雰囲気を新山さんから感じた。スマホをポケットに押し込んで楽屋の外に出る。多分、怒られるやつだ。でも楽屋には他の人たちもいるから、こうして人目のつかない所まで移動してくれているんだろう。
足を止めるなり、新山さんの口からは長い長いため息が吐き出された。思わず萎縮してしまう。怒られるならいい。でも、嫌われたらどうしよう。そんなことをグルグル考えていたから、反応が遅れてしまった。腕、引っ張られて新山さんに抱き締められて、る？
「に、新山さん、」
「…………」
「あの、…えっとこれ、新手の説教ですか？」
自分でも妙なことを口走ってる自覚はある。でも、状況に思考が追い付いていないのだ。だって、どうして。そんな言葉が浮かんでは消える。新山さんは何も言わない。だから余計、分からない。
「新山さん、」
「…可愛いことすんのやめて」
「かわいい…？」
「Aのことに決まってるやん」
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あず(プロフ) - りほさん» りほ様、コメントありがとうございます！申し訳ございません、リクエストはsykのみ受け付けております…！skmtさんを書かれている素敵な書き手様は沢山いらっしゃるので、そちらにお願いされると良いかと思います🙇♀️ (3月13日 20時) (
レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
りほ - 可能であればﾏﾕﾘｶ阪本くんお願いします。 (3月13日 19時) (レス) id: 699054d884 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - こっちさん» こっち様、コメントありがとうございます！isiさんの作品を褒めて貰えてとっても嬉しいです🥲🤍片方に偏りがちなのでもう少し頑張って書きますね…！またぜひ読みに来てください〜！ (3月13日 18時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
こっち(プロフ) - はじめまして。たまに書いてくださるisiさんがほんとにステキで毎回キュンキュンしてます✨✨これからも応援してますね🖐️ (3月13日 1時) (レス) @page44 id: c0844398d9 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - まめさん» まめ様、コメントありがとうございます！わ〜〜嬉しいです…！🥲🤍励みになります。もっと刺さるお話が書けるように頑張ります🌟 (2月25日 12時) (レス) @page7 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月23日 10時
