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三度目のキスは、危うさを孕んでいた。地方でのイベント終わりにそれなりの人数で飲みに行った時。席を離れてトイレに向かうと、ちょうど新山くんと鉢合わせた。あ、新山くんもトイレ？なんて気軽に声を掛けたら、腕を引っ張られて壁に背中を押し当てられていた。
「え、なになに、どうしたの？」
「A、今日飲みすぎやで」
「そんな事ないよ、明日も早いし…」
事実、そうだった。嘘は言ってない。むしろ飲み過ぎているのは新山くんの方だ。戻ろう？と促す私の口を、新山くんがキスで塞ごうとする。触れる寸前、咄嗟に下を向いて回避したもののすくい上げるように優しく触れられたらもう、流されるままだった。
「に…っゃま、くん、…だめ、誰か来ちゃう、」
「…見せつけてんねん」
見せつける、なんて駄目でしょう。まだ正常な思考が、確かにそう言っているのに。頭では分かっていてもとはよく言うけど、…こういう事を言うのかな。薄ら目を開けてみると、扇情的な瞳に捕らえられた。ぞくりと背中が震える。思わず視線を逸らした先に、人影を見たような気がした。
四度目のキスで、自覚した。大阪に帰ってすぐ、帰ろうとしていた時に後輩に呼び止められた。この間の飲み会の時、沢山話しかけてきてくれた子だった。簡潔にまとめると、好きです付き合って下さいと告白されて、キスされた。突然過ぎて頭がついていかない。でも確かに感じたのは、不快感だった。キスされて、嫌だと思った。脳裏に新山くんが過ぎった。新山くんとするキスは、嫌だと思ったことがないんだ、
「なにやってんの」
背後から、新山くんの声がした。聞いたこともない、低い声。明らかに怒気を含んでいた。その声にビビったのか、後輩が弱々しい声で新山さん、と呟く。それに被せるように、喋んな帰れやと新山くんが吐き捨てた。
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あず(プロフ) - りほさん» りほ様、コメントありがとうございます！申し訳ございません、リクエストはsykのみ受け付けております…！skmtさんを書かれている素敵な書き手様は沢山いらっしゃるので、そちらにお願いされると良いかと思います🙇♀️ (3月13日 20時) (
レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
りほ - 可能であればﾏﾕﾘｶ阪本くんお願いします。 (3月13日 19時) (レス) id: 699054d884 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - こっちさん» こっち様、コメントありがとうございます！isiさんの作品を褒めて貰えてとっても嬉しいです🥲🤍片方に偏りがちなのでもう少し頑張って書きますね…！またぜひ読みに来てください〜！ (3月13日 18時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
こっち(プロフ) - はじめまして。たまに書いてくださるisiさんがほんとにステキで毎回キュンキュンしてます✨✨これからも応援してますね🖐️ (3月13日 1時) (レス) @page44 id: c0844398d9 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - まめさん» まめ様、コメントありがとうございます！わ〜〜嬉しいです…！🥲🤍励みになります。もっと刺さるお話が書けるように頑張ります🌟 (2月25日 12時) (レス) @page7 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月23日 10時
