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そんな夢を見たもんだから、石井くんの事を意識してしまう。さっきは良く、自分から肩を叩いてみたものだ。……石井くんって、あんなに格好良かったっけ。そういえば、石井くんモテるって聞いたことあるなぁ。
「石井くんって付き合ってる人いるの？」
「いや、おらんけど」
次の休み時間に尋ねたら、Aは？と逆に聞かれた。私もいないよ、って返したら、ふうん。と返ってくる。そっか、石井くん付き合ってる人いないんだ。ちょっと嬉しい、かも。
「好きな奴とかおるん？」
すきなひと。石井くんからの唐突な質問に目を丸くすると、ばっちり目が合ってしまう。何だか照れくさくてすぐに逸らしたけど、……石井くんはいるのかな、すきなひと。
「石井くんはその…好きな人、いるの？」
意味もなく机の上に視線を落としていたけど、そう尋ねたあとにゆっくりと石井くんの方を見る。すると石井くんは、背凭れに両腕を置いてその上に顎先を乗せながらじーーっと私を見つめていた。
「……おるよ、好きな奴。目の前に」
「そうなんだ………、…………え？」
石井くん、好きな人いるんだ。目の前…………目の前？思わず気の抜けた声が出てしまうのも無理はない。え、だって目の前って…石井くんの目の前には、私しかいない。え、私？石井くんの好きな人って、私なの？
「顔、…っはは、」
「〜〜…ッ、！！！」
顔、って石井くんに指摘されてようやく自覚した。顔、熱い。きっと、めちゃくちゃ赤くなってる。だってこんな、普通に教室で告白されるなんて思ってもなかった。情けない顔を見られたくなくて、顔を伏せたけど見られた後だからあんまり意味ない。
ちら、と腕の隙間から石井くんを盗み見するとぴょん、と跳ねる寝癖が見えた。その寝癖が、どうしようもなく愛おしく見える。もしかしなくても私、石井くんに惹かれ始めているんだろうか。
「…今日俺、部活休みやねん」
「……うん、」
「一緒に帰ろ」
「うん、」
(たぶん、もう恋が始まっている)
end.
学ランにパーカー姿のisiさんを想像しながら書きました。
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あず(プロフ) - りほさん» りほ様、コメントありがとうございます！申し訳ございません、リクエストはsykのみ受け付けております…！skmtさんを書かれている素敵な書き手様は沢山いらっしゃるので、そちらにお願いされると良いかと思います🙇♀️ (3月13日 20時) (
レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
りほ - 可能であればﾏﾕﾘｶ阪本くんお願いします。 (3月13日 19時) (レス) id: 699054d884 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - こっちさん» こっち様、コメントありがとうございます！isiさんの作品を褒めて貰えてとっても嬉しいです🥲🤍片方に偏りがちなのでもう少し頑張って書きますね…！またぜひ読みに来てください〜！ (3月13日 18時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
こっち(プロフ) - はじめまして。たまに書いてくださるisiさんがほんとにステキで毎回キュンキュンしてます✨✨これからも応援してますね🖐️ (3月13日 1時) (レス) @page44 id: c0844398d9 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - まめさん» まめ様、コメントありがとうございます！わ〜〜嬉しいです…！🥲🤍励みになります。もっと刺さるお話が書けるように頑張ります🌟 (2月25日 12時) (レス) @page7 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月23日 10時
