いじわるなごちそう＿niym ページ15
焦らされるniymさん×同期
友達でも、ましてや恋人でもない。俺たちは、ただの同期。それがどうして、こんな事になってしまったんだろう。いつからこんな、不健全な関係になったんやっけ、…もう覚えてないな。
「あかんの？」
「……だめ」
口では駄目だと言って俺を拒否する癖に、自分から離れようとしない。嫌よ嫌よも好きのうちかと思っていざ顔を近付けてみたら、ふい、と逸らされる。たっぷりと間を置いて、そろそろ俺が焦れったくなる頃合をきちんと見計らっているのだろう、漸く視線が交わるとまた顔を近付けてくる。
「絶対誘ってるやん…。なぁ、…してもいい？」
「どうしようかな」
「いじわるせんといてや」
我ながら子供っぽいとは思うけど、む、と唇を突き出して目の前のAを見る。そんな俺見てAは嬉しそうにふふ、と笑ったかと思うと、更に顔を近付けてきた。あかんてもう、…散々こんな状態で焦らされて我慢してる俺を褒めて欲しいくらいやわ。
「…新山、私達ただの同期だよ？」
「もうえぇから黙って、」
合意がないままキスをするなんて、どうかしてる。そもそも、俺たちは付き合ってすらいない。Aの言う通り、ただの同期。ただの同期が人目を盗んでキスをしているなんて、普通やない。そんなの俺が一番分かってんねん。
「……ほんと、キス上手いね」
「ほんまにそう思ってんの」
「新山が下手だったら何回もしないよ」
唇の隙間からチラ、と赤い舌を覗かせながらAが微笑む。それがやたら扇情的に見えてしまって、また唇を塞ごうとした。けど、唇の柔らかさとは明らかに違う何か、……あぁこれは、Aの手だ。コイツ、咄嗟に自分の口に手の甲押し当てて拒否しよった。
「何でなん、今のはもう一回する流れやったやろ」
「勝手に決めないでよ」
「俺とキスすんの好きなくせに」
「…好き、なんて言ってないけど」
そう言ってAが離れようとするから、逃すまいと壁に押し当てて逃げ道を塞いでやった。互いに無言のまま見つめ合うこと数秒、…数十秒。Aの両手が伸びてきたかと思ったら、かけていた眼鏡をそっと奪われた。
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あず(プロフ) - りほさん» りほ様、コメントありがとうございます！申し訳ございません、リクエストはsykのみ受け付けております…！skmtさんを書かれている素敵な書き手様は沢山いらっしゃるので、そちらにお願いされると良いかと思います🙇♀️ (3月13日 20時) (
レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
りほ - 可能であればﾏﾕﾘｶ阪本くんお願いします。 (3月13日 19時) (レス) id: 699054d884 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - こっちさん» こっち様、コメントありがとうございます！isiさんの作品を褒めて貰えてとっても嬉しいです🥲🤍片方に偏りがちなのでもう少し頑張って書きますね…！またぜひ読みに来てください〜！ (3月13日 18時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
こっち(プロフ) - はじめまして。たまに書いてくださるisiさんがほんとにステキで毎回キュンキュンしてます✨✨これからも応援してますね🖐️ (3月13日 1時) (レス) @page44 id: c0844398d9 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - まめさん» まめ様、コメントありがとうございます！わ〜〜嬉しいです…！🥲🤍励みになります。もっと刺さるお話が書けるように頑張ります🌟 (2月25日 12時) (レス) @page7 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月23日 10時
