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あの日以来、新山先生と屋上で会う日は何かとからかわれる事が多くなった。多分、私の反応を見て楽しんでいるんだと思う。悪趣味な人だ。こっちはいくら心臓があっても足りないくらいなのに。からかわれてる、って分かってる。分かってるけど、
「先生って彼女いるんですか」
「急にどうしたん」
先生にとっては急かもしれないけど、私はここ最近ずっと考えていた。いるならこういう事はやめるべきだし、いないとしても先生は先生で私は生徒。どっちにしたって、こういうことはやめるべきだ、…と思う。
今なら、まだ間に合う。芽生えかけてる気持ちにも、見ないふりをすることが出来る。これ以上はもう、駄目だ。
「……これ、返します」
そう言って、ポケットから鍵を取り出した。数ヶ月前、たまたま拾った屋上の鍵。それを差し出すと、右手で受け取りながらやっぱりAが持ってたやん、と先生が呟く。
「あの時、嘘ついてごめんなさい。なんか、…教室にいるのあんまり好きじゃなくて、一人になれる場所探してたらたまたま拾って……」
そしたら新山先生が現れて、二人だけの秘密が出来て。一緒にお昼ご飯食べたり、くだらない話をしたり、たまにからかわれたり。楽しかった思い出しかないや。あ、あとそれから、
「お昼、一緒に食べてくれてありがとう」
明日からは教室で食べるね。そう言って立ち上がろうとする私の手を、先生の手が掴んだ。…やめてよ、止めないでよ。間に合わなくなる。見て見ぬふりも、出来なくなる、
「先生…？どうしたの、離してよ」
「いや、って言ったらAどうすんの」
いや、ってなに。最後の最後までからかわないでよ。そう言うと、からかってないんやけど、と言い返された。からかってないんだったら、…だったら、何で。期待するようなことばっかり言わないでよ、
「……離さないで、って言ったら、先生困るでしょ」
「まぁ困るのが“教師”としては正しいんやろうけど、」
先生の腕が、伸びてくる。…いいのかな、身を任せても。とか何とか言って、拒むつもりなんかさらさらないくせに。
「離れて欲しくない、って“俺”は思うねん」
end.
大人っぽく見えて実は純情な夢主と、それが分かっていてからかうniym先生。niym先生はちゃんと卒業するまでは手を出さないと思います。
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あず(プロフ) - りほさん» りほ様、コメントありがとうございます！申し訳ございません、リクエストはsykのみ受け付けております…！skmtさんを書かれている素敵な書き手様は沢山いらっしゃるので、そちらにお願いされると良いかと思います🙇♀️ (3月13日 20時) (
レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
りほ - 可能であればﾏﾕﾘｶ阪本くんお願いします。 (3月13日 19時) (レス) id: 699054d884 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - こっちさん» こっち様、コメントありがとうございます！isiさんの作品を褒めて貰えてとっても嬉しいです🥲🤍片方に偏りがちなのでもう少し頑張って書きますね…！またぜひ読みに来てください〜！ (3月13日 18時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
こっち(プロフ) - はじめまして。たまに書いてくださるisiさんがほんとにステキで毎回キュンキュンしてます✨✨これからも応援してますね🖐️ (3月13日 1時) (レス) @page44 id: c0844398d9 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - まめさん» まめ様、コメントありがとうございます！わ〜〜嬉しいです…！🥲🤍励みになります。もっと刺さるお話が書けるように頑張ります🌟 (2月25日 12時) (レス) @page7 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月23日 10時
