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高校生活最後の年、新しいクラスに馴染めないまま一ヶ月が過ぎた頃。風で弄ばれる前髪をそのままに、壁に背を預けながら今日も今日とてぼんやりと空を眺めていた。ぼっち極めてるなぁ…とか、そんなどうでも良いことを考えながら。
「また一人やん。A、友達おらんの」
「にーやんって失礼なことサラッと言うよね」
周りの、特に女子生徒が新山先生を呼ぶ時の真似をしてみたら、珍しく眼鏡をかけた先生の目が丸くなった。…そんな顔もするんだ。
「先生、今日も煙草吸いに来たの」
「あ、呼び方戻った」
「にーやんって呼ばれたい？」
「どっちでもえぇよ」
どっちでもいいんだ。そこは新山先生って呼びなさい、じゃないんだ。…変なの。唇が緩んで、ふふ、と声が漏れる。
「あ、笑った」
「…笑っちゃ駄目？」
「いや、むしろもっと笑ったらえぇのに」
笑ったら、友達出来るかな。…クラスに馴染めるかな。私は身長が平均より高くて人見知りで上手く話せなくて、表情も乏しいから相手に誤解を与えがちだった。クールで近寄り難い、と周りが噂しているのも何となく知ってる。本当は全然、そんなことないのに。
「先生は友達多そう」
「地元にいっぱいおるで。こっちでも何人か出来たな」
いいな、そのコミュ力の高さを半分くらい分けて欲しい。無意識に先生を見つめていたら、ばちん、と目が合った。何となく気まずくなって、視線を逸らす。それなのにまた、…どうして私は、先生の方を見てしまうんだろう。
「……っ、な、なに、」
「もっと肩の力抜いてみ。Aは真面目過ぎんねん」
先生の手が伸びてきたと思ったら、わしゃわしゃと撫でられた。ちょ、っと待って。やだ、髪ボサボサになるし、こういう事されるって思わなくてビックリして、…顔、あつい、
「……熱ある？」
「な、っ…ない、です！」
あぁもう！顔赤いの、先生にバレた。さいあく。
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あず(プロフ) - りほさん» りほ様、コメントありがとうございます！申し訳ございません、リクエストはsykのみ受け付けております…！skmtさんを書かれている素敵な書き手様は沢山いらっしゃるので、そちらにお願いされると良いかと思います🙇♀️ (3月13日 20時) (
レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
りほ - 可能であればﾏﾕﾘｶ阪本くんお願いします。 (3月13日 19時) (レス) id: 699054d884 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - こっちさん» こっち様、コメントありがとうございます！isiさんの作品を褒めて貰えてとっても嬉しいです🥲🤍片方に偏りがちなのでもう少し頑張って書きますね…！またぜひ読みに来てください〜！ (3月13日 18時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
こっち(プロフ) - はじめまして。たまに書いてくださるisiさんがほんとにステキで毎回キュンキュンしてます✨✨これからも応援してますね🖐️ (3月13日 1時) (レス) @page44 id: c0844398d9 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - まめさん» まめ様、コメントありがとうございます！わ〜〜嬉しいです…！🥲🤍励みになります。もっと刺さるお話が書けるように頑張ります🌟 (2月25日 12時) (レス) @page7 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月23日 10時
