純情でなにが悪い＿niym ページ11
⚠︎学パロです。niymさんが教師、夢主は高校生です。
足元に、鍵が落ちている。目の前には、屋上に続く階段。興味本位で鍵を拾って鍵穴に差し込むと、ガチャン、と音がした。…あ、開いた。ギィ…と軋む音を立てながら、錆びた扉を押してみる。
「…気持ちいいー……」
どこまでも広がる青。風で揺れる前髪を押えながら一歩、また一歩と進んでいく。明日からお昼はここで食べよう。そんな事を考えながら。
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「ここ、立ち入り禁止やで」
──翌日。コンビニで買ってきたパンを片手にぼんやりと空を眺めていたら、背後から声がした。振り向くと、そこには数学担当の新山先生が立っていた。あーあ、早速バレちゃった。
「どうやって入ったん」
「秘密です」
新山先生は、はぁ…とため息を吐きながら歩み寄ってくる。その様子を見上げながらパンを齧っていると、鍵拾ったやろ？と問い掛けられた。…鍵は、ポケットの中にある。どうしようかな、正直に言った方が良いだろうか。
「あれ、俺のやねん」
「…新山先生の？」
「そ。俺の秘密の鍵」
そう言って、新山先生がフと笑った。もし、鍵を他の子(特に女子)が拾ってたら今の顔見て渡しちゃうんだろうな。そんな事を頭の片隅で考えながら、知らない、の一点張りで通すことにした。
「そうかぁ、知らんか〜…」
授業の時とは違う間延びした声を聞きながら、食べ終わったパンの袋をグシャ、と丸める。…先生、いつまでいるんだろう。チラ、と視線を向けると煙草を口に咥えてまさに今火をつけようとしている姿が目に入った。
「…学校で吸っていいんですか」
「Aが誰にも言わんかったらバレへんよ」
それはつまり、私が無断で屋上に忍び込んでいることを見逃してやるから煙草を吸っていることを誰にも言うな、という事だ。
「…二人だけの秘密や」
にやり。新山先生が悪い顔して笑う。その顔に、ほんの少しだけどきりとしてしまった。
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あず(プロフ) - りほさん» りほ様、コメントありがとうございます！申し訳ございません、リクエストはsykのみ受け付けております…！skmtさんを書かれている素敵な書き手様は沢山いらっしゃるので、そちらにお願いされると良いかと思います🙇♀️ (3月13日 20時) (
レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
りほ - 可能であればﾏﾕﾘｶ阪本くんお願いします。 (3月13日 19時) (レス) id: 699054d884 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - こっちさん» こっち様、コメントありがとうございます！isiさんの作品を褒めて貰えてとっても嬉しいです🥲🤍片方に偏りがちなのでもう少し頑張って書きますね…！またぜひ読みに来てください〜！ (3月13日 18時) (レス) id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
こっち(プロフ) - はじめまして。たまに書いてくださるisiさんがほんとにステキで毎回キュンキュンしてます✨✨これからも応援してますね🖐️ (3月13日 1時) (レス) @page44 id: c0844398d9 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - まめさん» まめ様、コメントありがとうございます！わ〜〜嬉しいです…！🥲🤍励みになります。もっと刺さるお話が書けるように頑張ります🌟 (2月25日 12時) (レス) @page7 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず | 作成日時：2024年2月23日 10時
