どうやら私は死んでいたようです。【及川徹】 (ページ6)

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告白？ページ6

「はい？」

彼は一体何を言ったのか。

出会って半日。と言うより、喋って半日も絶たない人からの告白に似通ったその台詞に思わず疑問符を建てた。

一目惚れなんてことを信じないわけではないが、一目惚れをされるほどの容姿なんて持ち合わせていない。

「どういうことですか？」
「え、わかんない？俺、アンタのこと好きって言ってんだけど」
「恋愛的感情として？」
「恋愛的感情として」

及川は、さも当然のように答えた。

彼の言葉を勝手に良く捉えてしまって、解釈違いを起こしているわけでもない。

それでも、ただただ意味がわからなくて。

「ちょっと、かなり理解ができないです。喋って間もないですよね？からかいなら仲のいい人か、本当に落としたい女の子にでもやって下さい」
「結構ストレートに言うよね。でも残念！からかいではありませーん。及川さんは、本気も本気。」

けろりとした表情から一転。

真剣な、熱い眼差し。

「Aさんのこと、好きだよ」

途端に彼からの視線が、むず痒くなって、

ぱっと、目をそらした。

「...そ、うですか。なんか、ありがとうございます。」

ふっと、失笑したときの吐息。

「どういたしまして」

再び視線を戻した先に、

穏やかな笑みを浮かべる彼がいた。