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タオル ページ17
眩しい光と頭痛で目を覚ませば、そこは自分の家だった。
朝まで飲んで帰ってくると、泥のように眠ったことを思い出す。
酷い喉の乾きにカバンの中に閉まっていたペットボトルの飲料を取り出そうと、カバンの中に手を入れた時、ふんわりとした手触りがまず初めに手についた。
記憶のないそれに、疑問符を立てて、それを引っつかみ外へと引っ張り出す。
薄水色の綺麗なタオル。
及川を置いて帰った日は、気分が落ちすぎて忘れていた。
「洗って返すつもりで、持って来てたや」
そして、思い出すのは失礼にも置いて帰った及川のこと。
謝ろうにも連絡先なんて知らない。
小さく溜息をこぼして、
彼と会える術を考えながら、洗濯機を起動させた。
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作者名：島ぞうり | 作成日時：2017年5月7日 21時
