灰谷兄弟の末っ子

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家についても特にやる事もなく


風呂に入り、見もしないテレビを流していた



『久々に走りに行くか』



普段は誰かに見られるとまずいので
あまり出かけないが



何度も言う通り今日は気分がいい




ジャケットを羽織り、マスクとサングラスを
して外にでた




『やっぱお前が1番かっこいいよな』



自分の愛車(ワルキューレ)に言った



エンジンをかけ


ﾌﾞﾛﾝｯ



と排気口から鳴る音で俺の気分はまた
最高に高まっていく



そうして適当に流していく





が、俺の気分がよかったのもここまで



なんと流しているときにエンジンの調子が
悪くなったのだ



『はぁ？おいおい、まじかよ。』



生憎道具も持っておらずこのまま押して
帰るのはキツいな思いながら


近くの神社のところで止まった




『お、バイク結構止まってんじゃん。誰か
道具持ってるやついねぇかな』




そこに止まっていたバイクの横に自分の
愛車をとめ、石段を上がっていった



ここで気づけばよかったのだ。
止まっているバイクに貼っているロゴを。

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