File 4 ページ4
昔、それはまた昔の話。
その頃Aはとある村に来ていた。
ちょうどその時は食事が配られる時間帯だった。
そこには1人の女性が、掌にとても熱いであろう食事をもらっていた。
「なんだありゃあ...?」
Aは思わず漏れてしまった言葉を気にも止めずにその女性と、息子らしき子に近ずいて行く。
「こんにちは」
人当たりのいい笑顔を浮かべるが、母親は怪しんでいる。息子の方もそれにつられ不安そうな表情をこちらに向けている。
「あなたは...?」
「さあ? ...生憎自分は器など持っていなくてね
代わりと言ってはなんだが、これを」
「これは、」
彼女掌に乗せた小包。それには大量の金が入っている。
驚いた彼女をよそにしゃがんで息子の方と視線を合わせる。
これはこちらが驚かされた。将来は絶対美形になるだろう。母親とよく似て、とても綺麗な顔立ちだ。
そのまま頭を撫でようとしたが、とある考えが頭をよぎり、手を引っ込める。
残念そうな顔をした少年に気づいたAは、立ち上がり、
「将来、自分より大きくなったら撫でてやろうじゃあないか」
それももう、十何年も前の話、
___なはずだった。
今Aの前に立ちはだかる男が一人。
「お前は、もしかして、」
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名無しの絵チャ民 - すみませんミスです!最後の男の人は誰なんでしょうね…… (1月9日 17時) (レス) id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの絵チャ民 - えー、 (1月9日 17時) (レス) @page5 id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
ペトリ皿(プロフ) - ぽかりさん» ありがとうございます!!再浮上したので、どうかこれからもよろしくお願いします! (12月23日 23時) (レス) @page5 id: cbc38767b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽかり - 合宿頑張ってください!更新楽しみにしてます! (8月30日 16時) (レス) @page5 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ペトリ皿 | 作成日時:2022年10月2日 1時