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コートの外で1人、フェンスに寄りかかってぼんやりと空を見上げている吹雪
その足下には寂しげに転がるボール
そこへ誰かの人影が近づく
「…………! Aちゃん……」
彼女の足音に気づいた吹雪が、静かな面持ちで
ぼそりと彼女の名を呼んだ
複雑な気分だ
彼女のことを1番わかっている気にはなっていた
そんなの、ただの思い上がりにすぎなかったのに
「さっきの試合、見てたんだけどね。すごかったの。あんなに迫力のある試合だったのに、皆元気だね。」
吹雪「…そうだね、それが雷門のいいところなんだよ。」
「そうなんだ、でもそういうチームって感じだよね。」
彼女に出会ってから、最後に話した日までの間では想像もつかないような無邪気な言葉と笑顔
ただ、その笑顔をぼんやりと眺めていた
彼女はスッとしゃがんで、ボールを拾った
そのまま立ち上がって、フェンスに寄っ掛かると僕にボールを渡してきて
何も考えず受け取ると、あの光景が脳裏に浮かんだ
何度も、デザームの手に収まってしまったあのボールだ
「ボール、怖いの？」
「っ…！」
的を得たその言葉は、深く耳に木霊した
動揺する吹雪に、彼女は腑に落ちたという顔をした
「やっぱりか…わかるよ、私も怖い。」
「えっ……？」
思いもよらない言葉に、僕はとっさに顔を上げてしまった
「なんでだろうね、なーんもわからないのに、ボールを見ると本当に胸がゾワっとするというかなんというか…嫌なことを思い出してしまいそうで。」
ああ、それはきっとAちゃんの本能だ
想像もつかない思い出を、彼女は背負ってきた
そんなの、当然の反応だ
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雪音(プロフ) - 初めまして！話の続きがとても気になります。更新してくださると嬉しいです！ (5月26日 9時) (
レス) @page15 id: c510f125c3 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2022年2月19日 11時) (レス) id: e9f0e4b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
松野アヤ松(プロフ) - はじめまして！！私イナイレめっっっちゃ好きで主人公の名前を私の名前にしてイナイレの世界にはいってる気分になれます！！続きが凄く気になって…。続き楽しみに待ってます！！！頑張って下さい！！！！ (2018年7月30日 17時) (レス) id: 35df1ebdcb (このIDを非表示/違反報告)
Riyu(プロフ) - よつばさん» お返事遅くなってすみません、嬉しいお言葉ありがとうございます！その一言が元気の源です！ご指摘の件、今確認しました。何を考えてんだか何故か風丸の記述を入れてて申し訳ないです(土下座)訂正させていただきます(>_<) (2017年12月15日 1時) (レス) id: c0ac85a89c (このIDを非表示/違反報告)
よつば(プロフ) - はじめまして！とても面白い作品ですね！！続きが気になってついつい最後まで……今出てる一番最後の回で風丸の名前があるんですけど、あれは間違いですかね？確認してみてください (2017年11月27日 22時) (レス) id: f1bc948e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Riyu | 作成日時：2017年9月24日 22時
