深淵 ページ17
Aside
夕日が落ちて、辺りが暗くなり始める
マイキー君の家に着くとおじいさんとエマちゃんが迎えてくれた
エ「マイキー！おかえ、A姉さん！？なんでウチに！？」
祖「おぉ！A、久しぶりじゃのぉ！」
『お久しぶりです！おじいさん！エマも元気だった？』
マイキー君は私に手を繋がれて一言も話さない
ただ指と指が細く、そして長く、温もりが伝わっているのは確かだった
エ「マイキーどうしたの、？」
『……実はね』
先程まであったことを話すと、エマちゃんは口に手を当てて「そんな、」と驚愕していた
『わたし、今日ここ泊まりたいんだけど、いいかな』
エ「…え！あ、うん！いいよね、おじいちゃん」
祖「オウ！とりあえず、その血なまぐさい体を洗ってこい」
『あ、アハ、ごめんなさい』
返す言葉がなくて、はにかんだ
エ「あ！じゃあ！私と一緒に入ろう！」
『いいね！久しぶりだし！』
エ「私、パジャマ持ってくる！」
『ありがとー！』
お礼の言葉が聞こえたのか分からないが、エマちゃんはさっさと部屋へ行ってしまった
『お世話になります』
祖「なぁに、Aと秀はもう1つの家族みたいなもんじゃ、いつでも来い」
『えへへ、ありがとうございます』
本当にこの優しさには敵わない
マイキー君と繋いでいた手を引いて、彼の部屋まで連れていく
マ「…」
『どこにも行かないから、大丈夫。』
マ「うん……」
遠くでエマちゃんの声がする
『行ってくるね』
マ「うん…」
ｰｰｰｰｰｰｰｰ
お風呂場
『エマちゃん！おまたせ！』
エ「Aさん！全然いいよ！！」
『ねぇねぇ、また、昔みたいにお姉ちゃんって呼んでくれないの？』
少し揶揄う様に言った
エ「ちょっと恥ずかしいなぁって、」
『私、エマちゃんのこと呼び捨てでもいい？』
エ「え！？あ！うん！！！」
『じゃあほらエマも！』
エ「えぇ……Aお姉ちゃん////」
えへへ〜と2人で笑いながら服を脱ぎ始める
佐野家の日常や、田中家の日常とかを話していると名前呼びにも慣れてきた頃
お互い体を洗って広めの湯船に浸かった
エ「ねぇ、Aお姉ちゃん…」
『ん？』
暖かいお湯を腕にかけて、筋肉を解しているとエマがﾎﾟｿﾘと話し始めた
エ「Aお姉ちゃん、無理してるでしょ」
的を得たような一言だった
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キノコ(プロフ) - あまねさん» あまねさんコメントありがとうございます！夢主にはもっと頑張っってもらうつもりです！！ (2021年8月19日 10時) (
レス) id: 14e75b024d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 頑張れ夢主！負けるな(私の)メンタル！←(訳:一気読みするの、全然苦しくなかった) (2021年8月19日 5時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キノコ | 作成日時：2021年8月5日 16時
