【H×H】泡沫より愛をこめて (ページ8)

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Aside

5人に宛てた手紙を書き終えて、封を閉じる

時刻はまもなく23:15

止血していた箇所から血が滲む

『…この手紙って読んだら燃やすことは可能？』

言葉足らずだと理解している

その人が読んだら燃えるという仕組みを付与してほしいの意味だった

頭が回らない

　

恐らく、私が手紙を書いている間に遅効性の毒を盛ったのだろう

エ「…サービスよ」

『お人好しね』

やっぱりいい人

まだ意識はある

誰かに覚えておいてもらいたいという足掻きだろうか

この人ともう少し話したいという気持ちが強い

死ぬ事に対しての恐怖は無くなった

『…貴方の様に、なりたい』

恐らく、似た家庭なら同じ様な生活だろう

エ「私は簡単に死ねることが羨ましい」

『…？』

体を支えていた腕の力を徐々に抜いていき、ベットに寝る

頭の回転が追いつかず、彼女の発した言葉が理解できなかった

しばらく彼女を見ていると、何かに気付いたようにこちらを向く

エ「私の様になりたい…と言ったわね？じゃあ、私になってみる？」

『…え、？』

エ「詳しいことは置いといて、貴方は私になるの！」

『…？？？』

言ってる意味がわからない

というかそんなワクワクした顔できるのね

キルみたい

エ「私、もう生きたくないのよ、うんざりしてるの。だから交換するのよ！そうよ、その手があったわ…！」

1人で楽しそうに話し始める彼女はキラキラしていた

『もう、なんでもいいよ…』

考える事を諦めて、委ねた

エ「よし！これで決まりね！」

エ「じゃあまず…ーーーして、ーーら、！ーーー後にーー気ーつーーーー」

　

駄目だ…聞こえなくなってきた

もう出てるかもわからない声で囁く

『どこかの来世で友達になりましょう…？』

エ「ーーーーーーーーーーーー」

そうして私は眠りについた

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no side

電球色に照らされた部屋の中でただ1人で佇むエクリプス令嬢

ベットには先程息を引き取ったA・ゾルディック

彼女の問いに彼女はこう答えた

エ「きっとどこかでなれるわよ」

そう答えた彼女は既に念を発動しており、体は塵の様に崩れていく

エ「ありがとうA。そして、私をよろしく。」