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Aside
任務は
失敗した。
ターゲットであるお偉い様には護衛としてのハンター2名がついていた。
ターゲット主催のパーティーに潜り込むことは成功。
ハンター2名を殺すのは、少し手こずったが成功した。
後はターゲットを殺すだけ。
やれる
そう思った瞬間、隠れていた護衛が奇襲を仕掛けてくる
それに気付かずブスリと刺される
刺された腹部に痛みは感じない。
が、脚を失った。
肘を付いた隙を狙われ、切断
待っていた短剣を護衛に投げるが、外して花瓶を割る
逃げられる手前で私は気絶寸前
ターゲットは父が殺害。
任務自体は成功
私の任務は失敗
大量出血による気絶の前に見た父の顔は【軽蔑】に近い表情だった
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起きたら、いつもの部屋
『とう、さん……イ゛っ!』
脚が復活してる訳がなく、酷い痛みが襲う
切断レベルの痛覚は失ってなかったようだ
シ「もうお前には期待する価値もない。俺を呼ぶのその声にも鳥肌がたつ。」
『…』
言葉が出なかった
そんなこと言わないで
期待されていないとはいえ、実の家族に言い捨てた事に目頭がじんわりと熱くなる
シ「大人しく、朽ちて、死ね」
『…と、うさ、ん』
涙が止まらない
見捨てないでくれと言いたいのに声は出ない
苦しい
泣く私を見る事もなく父は部屋を出た
『そ、んな、…私、頑張ったのよ…これでも…』
ズキズキと失った脚に痛みが戻る
涙も止まらず、痛みに踠くことしかできない
私は意識を失った
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作者名:キノコ | 作成日時:2024年2月1日 23時