【H×H】泡沫より愛をこめて (ページ34)

今日:3 hit、昨日:10 hit、合計:724 hit

・ページ34

Aside

もしかして、不味いのだろうか

私的にはアリなんだけどな

何て考えていると後ろから足音がする

魚を狩り終えたのだろう

そんな事はどうだっていい

彼女がさっきから無言なのだ

『あの…』

もしかして毒性のある魚だったのだろうか！？

私は耐性があるけど、彼女には無いかもしれない

急に心配になり、声をかけようと手を伸ばす

？「…っお、」

『…？』

？「おいしすぎる！！この味、このシンプル且つ洗練されたフォルム…貴方、名前は！？」

『クロム・フォードです』

？「聞いた事ないわね、何処でスシを知ったの！？」

エンジンがかかったのか、質問の嵐

『…小さい頃に父に連れられたスシ屋で父が習っているのを見ていました』

事実、本当に見ていた。

？「そのスシ屋の名前は覚えてる？」

『確か…サカズキ…？』

？「うっそ…感動なんだけど」

『？？？』

何がなんだか分からないまま手をずっと握られている

メ「あ、あぁ、ごめんなさい！私はメンチよ！貴方は文句なしの合格！隣に座って！貴方の事気に入ったわ！」

『…メンチさん。よろしくお願いします。』

メ「えぇ！」

一言お礼を言ってか隣に座る

後ろのキッチンではスシの形を知らない受験者が彼女に挑戦していた

私が合格したことにざわめいてもいる

メンチさんは私と話しながら、容赦なく蹴落としていく

ゴン君達も挑戦していたが、歪な形の物ばかり

『…ふっ』

少し面白くって笑ってしまう

ハンゾーがメンチさんにキレて、作り方を大声で言ったせいでミンチさんは味での審査に切り替えた

メ「どれどれ…ダメ！握りが強すぎ！シャリが固くてほぐれない！」

ブ「メンチそれは少し厳しいよ」

メ「あんたは黙ってて！」

彼女は何人ものスシを食べながらダメなポイントを指示していく

約70人分のスシを食べ、喉を潤すためにお茶を飲んでいた

メ「…ふーーっ悪!(ワリ!)お腹いっぱいになっちゃった！」

そうして、第二次試験後半メンチの料理が終わった

合格者は私のみとなる

メ「合格の貴方は後で沢山話したいから、迎えに来させるわ！先に行ってて！」

『…わかりました』

メンチさんに手を引かれ、奥の部屋に案内される

何人かの目が痛いがどうでも良い

そうして私は奥の部屋で次の試験の迎えを待つ事になった

メンチの料理合格者 1名